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荒野行動アイコン制作

「うまくん、はる組のアイコン描いてよ。」

その一言からこのアイコン制作は始まった。

俺は趣味で荒野行動というゲームをしている。

そのゲーム内の所属している団体(はる組)で使用するアイコンを書いてくれと言われたのだ。

まあ絵の練習にはちょうどいいかと思って快く引き受けた。

いざ描くとなると、まずはどんな感じにするかのイメージを膨らませるところから始まる。

はる組ってどんな団体だろう?

“はる”なのでサクラを使うことはすぐに確定した。

ただサクラだけのイラストはどうしても寂しい。

他の団体を見ていると動物や人などの意思を持ったものがモチーフにされていることが多かった。

そうか!

団体には意思が必要なのか。

でも俺ははる組にコンセプトや方針があるのかどうか知らない。

そこで団長にはる組の設立経緯やこれからの方針を聞いた。

団長曰く、設立当初から一つ決めていたことがあるらしい。

それはこの団体が、

『みんなにとって変わらない、居心地のいい場所であること』

それを聞いた時に

ああ〜まさにそんな団体やなあと思った。

何か嫌なことがあった日も、特に何も無い日も、夜みんなでゲームをしていると決まって楽しい。

団体のメンバーはみんな住んでいるところが遠いので、実際にあったことがある人はほとんどいないが、俺はこの団体に愛があることを感じる。

そんなイメージが頭の中に湧いてきたので、優しさのあふれる感じをイラストの中に表現したくなった。

優しさを表現する白色を映えるような感じで使い、光をたくさん入れることにした。

そしてこの真ん中の犬についてだが、団体のシンボルマークになる部分。

ここはこれまで軍団を引っ張ってきてくれた団長をシンボルに使いたかった。

団長を動物で表すと犬だ。

団長……犬……何犬だろう?

そういえば団長って犬飼ってたな。

そんなこんなで団長の愛犬のネロくんをシンボルにすることにした。

あとは絵を描いていくだけだ。

そしてある程度完成したものがこちら。

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何か足りない。

何が足りない?

影だ。

立体感がない。

背景とイラストが分裂しているように見える。

それに気付いてから影を付け足していった。

影を付け足すのだけなら簡単だと思うかも知れないが、この作業が一番難しかった。

平面から立体にしていくのが本当に難しい。

俺は絵についてはド素人だ。

影の付け方なんか知るわけがない。

ここから影の勉強が始まる。

もちろん独学。

犬の写真を見て影がどうついているかを観察して、イラストに影を足していって、

あーでもない。

こーでもない。

そうしているうちに時間が経ち、影を描くだけで24時間ぐらいかかっている。

「絵は影だ」

と言ってもいいくらい影が大事だと言うことを学んだ。

そうしてようやく完成したのがこちら。

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作成時間34時間40分

アイデア出しから影の勉強も含めたら40時間以上はかかっているだろう。

なかなか自分が思うように描けなかった。

しかし途中で1回も妥協しようとは思わなかった。

大好きな軍団のことを考えるとうまく描けないことへの苦しみは吹っ飛んだ。

俺は初めて絵を描いてと頼まれた。

今まではただ趣味で絵を描いていただけだった。

軍団のみんながこのアイコンを気に入ってくれたかはわからないが、何人かからは作ってくれてありがとうと言う声をもらった。

その時、少しでもこの軍団の役に立てたんだなあと思うと、この絵を描いてよかった感じた。

#エッセイ #イラスト #絵 #アート #アイコン #趣味 #荒野行動 #ゲーム #影 #桜

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