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映画感想文「海よりもまだ深く」是枝裕和監督

「海よりもまだ深く」是枝裕和監督について

2016年公開。
監督は是枝裕和。
主演は阿部寛。
キャッチコピーは「夢見た未来とちがう今を生きる、元家族の物語」。
第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品作品。
第26回フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭(ノルウェー)でシルバー・ミラー賞(最高賞)。

売れない小説家の主人公と、それ以外はごくありふれた家族を描いた作品。

是枝裕和監督作品は、「誰も知らない」(2004年)、「空気人形」(2006年)、「そして父になる」(2013年)、「三度目の殺人」(2017年)、「万引き家族」(2018年)を観ているが、どれも印象に残っている。
「何でもないことって実はこの上ない幸せ」ってことを感じさせてくれる監督だと思っている。

この映画を観た理由

BSフジで放送してたのを嫁が録画。

ココに刺さった

樹木希林の演技だろう。
「恋をしてる」ことをにおわせる仕草というのが、この上なくキュートだ。

とはいえ僕は男だから、女の人が恋をしたときにどんな風になるのかわかるわけもないのだが、少なくとも男から見て、キュートに思える演技をしてくれている。
(ただ、残念ながらこの作品で樹木希林さんの主だった受賞はない)
同じことは「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」のオカン役のときにも感じた。

この映画を観終えた後

阿部寛の、小説家の成り損ないみたいなキャラ以外は、何者でもない人達の、本当にどこにでも居るような人達でしかない設定。
でも奇をてらった非現実的な映画ばかりだと疲れてしまうので、こういったコタツに入りながらぼーっと観る映画もいいよね、と思えた(ウチはコタツではないが)。

結局この映画って何を言いたかったのだろうか。
というかイチイチ「筆者は何を言いたかったのか、次から選べ」みたいな映画の観方をしなくていいんだな、何かわかんないけどほっこりして良かった、ってだけで充分だなと思った2時間だった。


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