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途中感想文『ペスト』カミュ

コロナに明け暮れていた一年だったので感染病の代表作を読んでみたく、図書館で予約。
半年くらい待って、やっと順番がまわってきた。

YouTubeにあった「100分で名著」を見ていた(もう消されたかも)ので、簡単なあらすじは知っているのだが、中世の異国の物語ってどうもイメージしづらく、読解力のない僕の頭に入ってこないというのがここまでの正直な感想。
と思ったが、この物語が描かれたのは1947年と70年ほど前で、作品の時代も同じくらいのアルジェリア(アフリカ)だそうだ。
意外と最近の話だなと思った。

「不条理文学」と言われているそうだが、たしかに伝染病とか集団感染って不条理以外の何物でもないよなと思う。
というか、今まさに僕も含めた世界中がその不条理の真っ只中にいるのだが、う~ん、実際そこまで不条理と思うほどの危機感はないかもだな。
情報も自由もない時代の方が、不条理なものに対する絶望感というのは大きいような気がする。
というか、情報と自由があると、人間は楽観的になって一定上の危機感を感じないのかもね。
世界中が混乱するなんて状況は、宇宙人でも攻めてこない限り起こらないように思えた。
僕らはネットの中でいくらでも日常を謳歌できる。

あと、個人的に「ペスト」と聞いて思い出すのは、聖闘士星矢で「黒死病(ペスト)」を必殺技に使う敵キャラ。
当時「怖い病気があるもんだな」と子どもながらに記憶したことがあるが、たいして重要なバトルでもないのだが、印象に残っていた(この技を食らうと、ペストと同じような症状に冒されたはず)。

となんだかんだで半分くらい読んだところで、羽田圭介さんの『ペスト』解説動画を見つけた。
これは非常にわかりやすいので、この解説も併せて読むと物語が頭に入ってきやすくなるかも。

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