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読書感想文『脇役力』田口壮著

この本を読んだ理由

なんとなく図書館で見かけて借りてきた。
きっかけは何か覚えていないが、田口氏には良い印象を持っており、
MLBで2度の世界一を経験しているのも僕にとっての大きな魅力の一つ。
「脇役」というワードにも惹かれた。

2010年4月発売。
当時、田口氏は日本復帰1年目を古巣オリックスでむかえていた。
その後、2011年に自由契約となり、現役続行を目指すもオファーがなく2012年7月、ひっそりと引退。
43歳。
引退試合といったものは行われなかった。

自分メモ

脇役だからこそ考える、攻略法
→一流選手の中でも比較的苦労人なイメージで、勝手に親近感を感じている。
 有名アスリートの著書でよくある、
 超人レベルのステージで繰り広げられる苦悩や葛藤だと、自分とはまったく違う世界の出来事と思ってしまうのだが、
 理不尽なマイナー落ちやベンチ入りメンバー当落線上での不安、
 認めてもらう努力だったり、這い上がる工夫であったり、理にかなった根性というものが、現実的で参考になる。

 さらなる高みを目指す挑戦と、現状を打破する挑戦は違う。

 現状を打破する挑戦がどういうものか? どういう心構えが必要なのか? を知ることができた。


監督と頭の中を同じにする
→これこそ脇役力の真骨頂な気がする。


自分研究のすすめ
→これも脇役力に必要な要素。
 相手よりも、まず自分を研究すること。

自分が相手にどう思われているかを知ることは、相手の人柄を知ることと同様に価値があると思われるからです。それは結果として、よりスムーズな人間関係につながっていくのでしょう。

 ――引用

企業において、管理職こそが脇役になるべきだろうな

「読書メーター」に書いた感想

非常におもしいエピソードが詰まっていた。サブタイトルに「生き残るための環境づくり」とあるが、「監督と頭の中を同じにする」「自分研究のすすめ」この2点はおおいに役立ちそうな考え方。情報化社会で、いろんなデータがすぐに手に入るが、一番大事で、そして手に入りにくい「自分データ」に自分自身が関心を持つべきなのかもしれない。


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