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探検日誌:「パレットの裏 Vol.14」

「地球空洞説」


いよいよ、冬本番という感じが出てきましたが、皆さん体調崩されたりしていないでしょうか。今年も、もう間もなく終わりますね。私たちは、ずっとやりたかったUMAのコンテンツをやっと出せた、記念すべき年になりました!来年も宜しくお願い致します。

さて、いよいよ、物語も佳境になってきました「パレット上の戦火」。
先週は、とうとう地下のヴァーリアント本拠地へ向けて出発しました。そこで、本日は「地球空洞説」のお話。

言わずもがな、この物語の中枢を担う「ヴァーリアント」は、「地球空洞説」を元ネタに作られています。

まず、一般的な「地球空洞説」とは?

我々の住むこの地球は、中身の詰まった球体ではなく、ゴムボールのように中空であったり、別世界へ繋がっているという考え方。古くから概念として存在する。「アガルタ世界」や小説「地底旅行」が有名である。
大航海時代と20世紀の科学の発展により根拠を失い衰退した。測地学の分野では長期間にわたって議論されたが、科学者たちは一様にこれを疑似科学であるとして、退けた。これには球殻の内側の凹面は人間などの居住が可能だというアイデアを含んでいる。
Wikipediaより

そして、主な説を年代順に。

■エドモンド・ハレー(1692年)
イギリスの天文学者。極地方の変則的な磁気変動を説明するために地球空洞説を考案、イギリス学士院で「地球空洞説」を発表した。
これは、「水星と同じ直径の中心核と、金星および火星と同じ直径で厚さ500マイルの同心球状の二つの内核とからなる空洞地球」、という説であった。これらの殻同士は空気の層で切り離され、各々の殻はそれぞれ磁極を有しており、さらに異なる速度で自転しているとされた。
また、この説では、「地球内部は明るく、おそらくは居住可能であること」、さらに「そこから逃げてくる発光性ガスによって、揺らめくオーロラが生じる」とされた。

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ハレーの提唱した空洞地球のモデル

■レオンハルト・オイラー(1770年頃)
スイスの数学者。「オイラーの公式」や「オイラーの多面体定理」で知られる。こちらは多重球殻を採用せず、「地球内部の高度な文明を照らす、一個の内部太陽」を仮定した。

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オイラーの提唱した空洞地球のモデル


■ジョン・レスリー(1770年頃)
スコットランドの物理学者。地球内部に2つの太陽(連星。それぞれプルートとプロセルピナ(ペルセポネ)と名づけられた)を持つモデルを発表。

■ジョン・クリーブス・シムズ(1818年)
アメリカ陸軍の大尉。『同心円と極地の空洞帯』という本で、地球空洞説をとなえた。これによると「地球は厚さ800マイル (1,300km)、各々の両極に直径1400マイル (2,300km) の開口部を持つ五層の同心球である」とされ、地表の海はそのまま裏側にまでつづいているとされた。このシムズの説は、初期の地球空洞説のなかでも最も有名なものになった[3]。
シムズは自説を裏付けるために北極の探検行を計画し、「自分は精神病者ではない」という医師の診断書までつけた500部の趣意書を、アメリカやフランスの政界、財界、学者に配布した。結局、費用が集まらなかったため、この北極探検は頓挫した。

その後も、色々な方が様々な説を唱えています。

また、神話や逸話レベルのお話もあります。

■アガルタ
19世紀末から20世紀にかけてのオカルト的伝説においてアジアのどこかにあるとされた地下都市である。スリランカの伝説とされることもある。地球(世界)の中心にある(またはそこから行き来できる)という、理想世界またはその都市の名称である。諸説あるが太陽に準じる光源と過酷な自然環境、それと共存する高度な科学文明と精神社会、超能力を含む超人的な特異能力を持つきわめて長寿な人類や動植物が描かれることがある。
天動説・地動説と並ぶ学説であった地球空洞説で強く支持され、また神智学や神秘主義の世界ではよく知られたテーマとなっている[8]。実際に東西の多くの科学者や権力者、探検家がアガルタを捜し求めた。
大航海時代以降から20世紀末の科学の発展により(大衆オカルティズムの埒外では)根拠とされた地球空洞説とともに急速に支持を失った。対照的に永いあいだに語られた世界観は、古典的SF設定としての地位を獲得した。「アガルタ」の神話はかつてインドでそう呼ばれたように「シャンバラ」 とも呼ばれている。
Wikipediaより

そして、有名な小説なんかもあります。

■地底旅行
ジュール・ヴェルヌが1864年に発表した古典的なSF小説・冒険小説である。1863年に出版された初の長編小説『気球に乗って五週間』の高評価を受けて、続いて本作が出版された。『気球に乗って五週間』が冒険小説に分類され、本作の後1865年に出版された『月世界旅行』がSFに分類されているのに対して、本作はその中間に位置していると評されている。ただし出版時においては、SFのカテゴリーに分類される事が多い。
『気球に乗って五週間』の出版後に、ヴェルヌは『二十世紀のパリ』という未来を描いた科学小説を書いたが、出版社はこれを『暗く荒唐無稽な作品』として出版しなかった。これに代わって発表されたのが本作であり、商業的に成功を収めた。これによってヴェルヌは人気作家として出版社に認められ、年間3作程度の作品執筆を需められた。

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ジュール・ヴェルヌ「地底旅行」


■空洞地球――史上最大の地埋学的発見
レイモンド・バーナードが1969年に出版。これは極地探検で有名なリチャード・バード少将が、「1947年の南極探検飛行の最中に大穴の中へ迷いこみ、氷原のあるはずの場所に緑あふれる谷間を発見した」、という内容。

リチャード・バード少将は、実在の人物で、アメリカ合衆国の海軍士官、探検家。最終階級は海軍少将。アメリカ軍における最高位の勲章である名誉勲章の受章者です。

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リチャード・バード少将


昔から、その存在が囁かれる「地下都市伝説」。物理的にはあり得ないようですが、それでもずっと人々の心に「在り続ける」のは、そこに「ロマン」を感じるからでしょう…

今回は、そんな「UMA」にも通ずるロマンのお話、「地球空洞説」をお送りしました!

いよいよ、3月のエンディングに向けてカウントダウンを切った「パレット上の戦火」。それぞれの想いを胸に、物語はどんな終焉を迎えるのか!?

続きは、年明け1月を予定しています。

本編も、乞うご期待!



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