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【人生観】入院生活とジョブクラフティング

今日は、入院中(切迫早産)に「捉え方次第で世界は変わる」と思った出来事がありましたので共有します。

この記事が、「日々が楽しくない、どうしたら楽しめるだろう」と感じている方、「仕事でモチベーションを高めるにはどうしたらいいんだろう?」と悩んでいる方、私と同じく「入院しんどい」と思われている方に、少しでもヒントになれば嬉しいです。

●入院生活を楽しめるか?

入院された方は分かるかもしれませんが、入院中の楽しみは3度の食事と、たまに入れるシャワーくらいです。特にベッド上安静指示でコロナ禍で、面会もできない、動けない、となると、これくらいしかないです。

私ももれなく、入院の生活に落ち込んでいるのですが、そこで思い出した患者さんがいました。

急に分かった免疫の病気で長期入院されていた20代の方です。学生生活を中断して、長期間入院している中で、辛そうにされている時もあり、医療者としては申し訳ない気持ちとどうしようもない気持ちがあったのを覚えています。

そんなある朝、とびきりの笑顔で「パンのおいしい食べ方思いついた!こうやってパンを半分にしてサラダとハムを入れたらサンドイッチ!」と教えてくれました。


その時、「こうやって、物事を工夫して楽しめるこの人は素晴らしい」と思いました。

今、自分が入院する立場になり、改めて素晴らしい、と思います。
確かに、入院中朝ごはんに、たまにだけ出るパンは嬉しいのですが、あまーいジャムが付くのみで、だんだんパンも嬉しくなくなって、何も楽しみがないことに落ち込んでくるんです。

そんな中、「自分で物事を主体的に捉えて、改善する」ことで笑顔で朝を迎えていた彼女は、人生全体のどの局面においても、同じように「自分で楽しみや喜びを作り出せる」と感じました。

●ジョブクラフティングの考え方

仕事でも人生でも一緒だな、と思い出したのが、「ジョブクラフティング」という考え方です。

ジョブクラフティングとは、2001年に米国の経営学者レズネスキーとダットンによって提唱された概念。
従業員一人ひとりが自ら主体的に、仕事のかたちや捉え方を変えていくことで、退屈な作業や“やらされ感”のある仕事を“やりがいのあるもの”へと変容させる手法のこと。

ジョブクラフティングの例としてよく挙げられるのが、東京ディズニーリゾートで掃除を担当する「カストーディアル」です。

もともとはそんなに人気がない職種だったそうです。
それを、自分の役割を単なる掃除係ではなく、「ゲストをもてなすキャストの一員」ととらえ直すことで、清掃を担当する従業員でありながら、写真撮影や道案内はもちろん、ほうきでミッキーの絵を描いてゲストを喜ばせるなど、主体的に、よりやりがいのある仕事に変えています

ディズニーリゾートに行って清掃している方を見つけたら
「何を拾っているんですか?」
と聞いてみてください。素敵な答えが返ってくるそうです。

●仕事以外でも使えるジョブクラフティング

仕事に限らず、自分で選ぶことができない状況だとしても、「主体的に捉え直す」ことで、やりがいや、喜び、楽しみを見出せます。

どんな状況でも、「自分で喜びや楽しみを作り出す」ことができれば、もう最強ですよね。

自分もこの生活をきっかけに、物事を前向きに、主体的に捉える練習をしていきたいと思います。



皆さんも日々のちょっとした出来事にやりがいや楽しみ、喜びを見つけ、自分らしく生きる助けになりますように。

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