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【家族】インナーチャイルドの癒し方が、少しだけ分かった日

以前の記事で書いた「幼少期の自分と対話する」という自分流セラピー。
満たされなかった子ども時代の寂しさと向き合うために、気が向いたときにやっている。

最初は幼稚園児ぐらいの自分と、空想の中で出かけたり手をつないだりしていたのだけど、今日は赤ん坊の自分に会いに行くことにした。
これがまた、ひどい泣きっぷりなのである(実際私は疳の虫が強い赤ん坊だったそうだ)。でも、不思議と不快に感じない。私を呼ぶ赤ん坊の泣き声は、事務的に鳴る電話のベルのようだ。

おそるおそる拾い上げて、抱っこする。精一杯あやして、小さな手を握って、頭を優しく撫でてあげる。私の中で、少しずつ何かが満たされて行く。
現実の私はベッドに寝転がって泣いているのだけど、セラピーを続けているうちに、自分自身の意識が赤ちゃんの身体に降りていく。全身を使って、無我夢中で泣いている私。抱えているのは、大人になった現実の私だ。お父さん役は今の好きな人で、そのうち、かわるがわるいろんな人が顔を見に来る。
両親。元夫。絶縁した友達。天国のおじいちゃん。みんな笑っている。

誰かが、「○○ちゃんはこんなに力いっぱい泣いて、元気な子だね」と言った。そうだ、私は元気な子のはずなのだ。いつから根暗で、存在感の薄い子になってしまったんだろう。本当はエネルギッシュな子どものはずなのだ。

・・・とめどなく流れていた涙が次第に止まって、セラピーが一通り終わったことを実感する。一つの映画を見終わったような疲労感と清々しさ。もちろん、これで全部が全部癒されたとは思わない。あと何回かは、こういう体験が必要になるだろう。

セラピーを始めるまで、私が私自身に向き合うという発想がなかった。いつも誰かに慰めてもらってばかりだった。でも、それだけでは自分の中の満たされない子ども(=インナーチャイルド)を癒すことはできなかったのだ。
今回は、割と良いとっかかりになったんじゃないかな、と思う。
ぐっすりと眠れそうだ。

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