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天国からの使者

7月といえば、私が世界で一番好きなものの一つである高山植物が咲き誇る季節である。

ここカナディアンロッキーの夏は短い。夏至を過ぎた頃から日の長さが短くなっていくのを肌で感じる。例年気温が最も高いのは7月の初旬・中旬でそれ以降は着々と秋に向かっていく。

山の上にあっては尚更で、標高にもよるが、私が好きな極小の花々が生息する標高2300〜2500m辺りで凛とした彼らを見られるのは1週間半、長くて2週間くらいだろうか。厳しい冬をものともせず、力一杯咲いているその姿に出会えるといつもそれが奇跡のように思える。

一つ一つの花は1cmにも満たないくらい。その中にどれほどの宇宙が存在するのだろう。いつ見てもあまりに透明であまりに大きなエネルギーを前に言葉を失ってしまう。

何種類あるのか分からない。辺り一面に色も形も多様な植物達が共存していて、天国ってこういうところなんだろうなと思う。

全ては一度に載せられないのだけれど、7月が終わる前に、私が今のところ、世界で一番好きな場所のうちの一つに咲く、誇り高き植物達をここでご紹介することにした。写真には収まりきらないものがあるけれど(しかもあまりに被写体が小さいのでピントを合わせるのにいつも苦労する)、少しでも何かが伝わったら嬉しいな。

いつか日本の山の植物達にも会いに行きたい。

生息地の山々


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