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そしてまた、江口寿史先生へ

どうも、ウクモリ ヒロオです。

今週半ばから体力勝負の日々が続くため、週末はぼーっとする時間を多くしてリフレッシュに努めました。日曜日は撮り貯めたテレビ番組をチェックし、私としては珍しく家から一歩も出ない1日になりました。そんな週末でしたが、土曜日は念願叶って広尾に行くことが出来ました。

行った理由・・・それはカイカイキキギャラリーで開催中の江口寿史先生の「NO MANNER」という個展を体感するためでした。昨年末、千葉市美術館で体験した「彼女展」とは規模が全く異なり、ある意味でとても凝縮された個展になっているため、是が非でも行きたいと思っていました。

翌日には、ギャラリーを主宰する村上隆さんとのトークイベントがあるとのことでしたが、かなり混みあいそうなので土曜日に焦点を絞りました。オープンと同時に到着したため、幸いなことに畳のスペースは誰もおらず、作品をゆっくりと堪能。点数はさほど多くありませんが、カイカイキキの工房で新たに制作された作品は、彼女展で観た図柄と同じながら、インパクトが全く異なるものに仕上がっていました。

特に、私が大好きな、Shiggy Jr.のアルバム「LISTEN TO THE MUSIC」に使われている作品は、3つのカラーバリエーションを展示。SHUREのヘッドフォンを耳にした横顔が印象的な作品ですが、同じ図柄ながら受け取る印象が全く異なりました。最初観たときには、グリーンのパーカーが印象的なオリジナルが良いなぁ・・・と。が、見続けているうちに中央に掲げられていたパーカーがグレーで、全体がオリーブ系の作品の方に目を奪われてしまいました。右にモノトーンの作品を配置することによって、より左右の作品に目が奪われるような感覚。オープン直後で人が少なく、ゆっくりと作品を鑑賞できたからこそ、そんな心の変化を楽しむことが出来ました。

変化という意味では、カウボーイハットを被った女性の作品も、彼女展で観たときとは全く異なる印象でした。特にこのメタル板に印刷したであろう作品は、3人の姿の風合いが微妙に異なり、あらゆる角度から堪能。最初は照明が邪魔だなと思いましたが、正面以外で写真を撮り始めて、そこがまたこの作品の鑑賞ポイントのひとつだということが理解出来ました。

今回の個展の開催ページで、特に印象深かったのが江口先生からのメッセージです。

No Manner
No Trust
No Love
No Respect
No History
No Pride
No Art

なにかに捉われず、自由に感じて欲しい・・・そんなメッセージだと受け止めました。村上隆さんの考える「スーパーフラット」という思想を体現するような個展でした。

非常に感じることが多い作品群。「彼女展」を観に行ったからこそ、なおさら響くものが多かったようにも感じます。

こんなことを語りつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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