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inupathyとあかねさんと・・・

松山工業株式会社の鵜久森洋生です。

DMM.make AKIBAさんにお邪魔すると、とてもワクワクします。そのワクワク感は行き始めた5年前から変わりません。
皆さんが真剣に未来を活動している姿を目撃する訳ですから、ワクワクしない訳がありません。

しかも、そんな未来に向けた取り組みに、一緒になってチャレンジさせていただくケースも増えてきたので、ありがたい限りです。

振り向いたら凄い人がいた

私の場合、つながる交流会などのイベントで、徐々に知り合いが増やしました。リサイクル素材に供給を始めたことから、次第にそれ以外のイベントにも読んでいただけるようになり、今思い出してもかなり豪華な面々と楽しい時間を過ごしました。

そんなある日、リサイクル素材を補充していたら、後ろから声をかけてくれたのが、inupathyを開発していた山口譲二さん(現ラングレスCTO)でした。
当時のDMM.make AKIBAでは、かなりの有名人だった山口さんに声を掛けてもらって、正直めちゃくちゃ嬉しかったです。

そんな山口さんからのリクエストは、「EVA(スポンジ)が欲しいんだけどどうにかなりませんか?」というものでした。

千切れちゃいませんか?

当時、ローンチ前のinupathyのハーネスは、EVAというスポンジ素材で出来ていました。
なので、何度かサンプル素材を使っていただいたり、実際に試しでカットしたり…とご相談に対応するようになりました。

ただ、EVAは脆く、おそらくはすぐに千切れてしまうんじゃ…そう感じたので、ある時こう質問しました。

「EVAだと切れちゃいません?」

その一言から始まったハーネス作り

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山口さんから、「これ以外だとここで切れないんですよ」という意外な答えが返ってきました。
確かにDMM.make AKIBAの設備では、EVAをカットするのが限界だと思います。なので、私は「いっそのこと、ハーネスを作っているところを探してみませんか?」と提案しました。

おそらく、山口さんは半信半疑だったかもしれませんが、ある会社に相談したところ試作出来るかもしれない…そんな返事が返ってきました。
そしてご縁をおつなぎしたら、試作が順調に進み量産化のメドも立ちました。

その後のクラウドファンディングは見事成立。
我が家にも届いた製品を見て、あの時のひとことでお役に立てて良かった…私自身もとても嬉しくなりました。

入館が許された唯一無比の存在

実は今日このnoteを書いたのは、inupathyの創成期を山口さんと二人三脚で歩んだ、コーギーのあかねさんが15歳で天国に旅立たれたと知ったからです。

DMM.make AKIBAに唯一入館が許されたワンコだったあかねさん。
当然ながら皆のアイドルでした。
ただ、あかねさんが入館出来るようにするためのビル側との交渉は、とても大変だったと聞いています。当時そんな話を聞き、それが実現出来る場所だということに底力すら感じました。

実は山口さんが、あかねさんを叱りたくない…そんな想いから作り始めたinupathyです。
だからこそ、製品には愛情が込められています。そして、その想いに共感するからこそ、製品に魅了を感じます。
気が付けば私もワンコを飼い始め、inupathyのユーザーになりました。

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昨晩、inupathyを付けた我が家のヴィヴィさんを見て、あかねさんの姿を思い出しました。
あの可愛い姿が見られないのは残念ですが、今頃は天国で思い切り走り回っているんじゃないかな…そう思っています。
心からご冥福をお祈りします。

こんなことを思いつつ、今日のnote終わりたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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