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【中小企業経営者向け】 社長の決算書への違和感は案外正しかった! 


だまし絵


学生時代に会計の最初の授業の時に、

”だまし絵”のスライドを見せてもらったことが

凄く記憶に残っています。

細かい話は覚えていないのですが、

立場や思い込みによって見え方がちがう

という話だったと思います。

あなたは、この絵は何に見えるでしょうか?

わたしは「若い婦人」のうしろ姿にしか見えません。

ほかには、何かに見えないでしょうか?

えっ!!

そんなん言われても!。。。。。

わからない。

答えは、、、、、、、

「老婆の横顔」にみえないでしょうか?(笑)

えっ?どこどこ?

あっ!ほんまや~。

言われてみれば、

確かに!

見えた!

同じ絵の中に2種類の顔がある~。。。。

人間の脳みそは、「若い婦人」と「老婆」を

同時に意識することはできないとが科学的に証明されており、

「若い婦人」を先に意識すると他のモノは見えくなるように

プログラムされているそうです。

ふ~ん。

そんな感じでよく理解しないまま、

当時はあいまいなまま忘れてしまってました。

財務コンサルタントとして、経営者とお話しをするようになってから

はじめて視点のギャップが経営者あるあるであることを理解しました。

そして当時はわかっていなかった、”だまし絵”で先生が何を伝えたかったのかを想像できるようになりました。(遅い。。。。)

今日はそのことについてお話します。

決算書をつくる目的って?



あなたは会社の現状を理解するために決算書や試算表に目を通しますよね。

でも、税理士の説明をきいて何となくわかったようなわかっていないような。

正直、ピンときてへんねん。。。。。。

という社長はめっちゃ多いです。

わかっていなかったことを、わかっていなかった。(ややこしい)

その原因は、本当に見たいのは「老婆」(会社の状況)なのに「若い婦人」(税金の計算式)を見ているからピンときていない可能性が高いかもしれません。

そもそも論のやりとり一例ですが、

梅村:決算書ってどういう目的でつくられているかご存じですか?

社長:そんなん、会社の数字を計算するためやんか。
   いまさら何を聞いてくるねん?

梅村:会社の数字って何ですか?

社長:会社の数字は会社の数字やんか。
   売上とか経費とかがわからないと利益が。。。。わからへんやん。

梅村:そうですか。会社の状況を把握したいのですね。

   でも、決算書は税金を計算するためにつくられているので、会社の実 
   態を表しているものではないんですよ!

社長:は?何を言っているの?

梅村:本当は、今期末、来期以降の手元資金がいくらになり、資金繰りの
   イメージをつけることではないでしょうか。

社長:たしかに。。。。

   今まで何か違うなって感じていたのは、これが原因かも。
   でも、なんで税理士教えてくれへんの?

梅村:税理士さんは税金を計算し申告書をつくるプロなので、何も間違って
   いないですよ。

というように、税務申告書という「若い婦人」にしか目が行っていなかったため「老婆」の存在には気づきもしないんですね。

税理士さん自体も「若い婦人」しか見ないので、打ち合わせではこんな感じになりますよね。

・今期の利益はこのままだと〇〇くらになりそうですね。税金は〇〇くらいです。
・税額が〇〇くらになりそうだから節税方法を考えましょう
・今期は税金の心配は無さそうです
・勘定科目は〇〇費より〇〇費の方がよいですね

本当に知りたいのは、経営状況の実態「老婆」なので、あなたの脳を「若い婦人」から切り替えてないと訳がわからないんですね。

本当のお金の流れは?



税務申告書「若い婦人」は、あくまでも税金の計算式なので、本当の現金ベースでの金額とにギャップがあります。(税務会計と管理会計の違い)

具体的な一例ですと、

・300万円で新車を購入しても減価償却として6年に分けて経費にしない
 といけない
・銀行への返済は、経費で計上できない(利息はOK)
・仕入をしても在庫にのこっているので今期の経費にならない(棚卸資産)
・今期つくった商品でも在庫になれば、来期以降の経費(棚卸資産)
・保険を購入しても経費で落ちたり落とせなかったり商品によってちがう(保険税務)

したがって、会社の実態「老婆」を把握するためには、現金ベースで数字がどうなるのかという数字に補正する必要があります。

現金ベースの数字の流れは、精度にこだわらず簡易にまとめこともできますし、ある程度制度を高くガチで作ることもできます。

・簡易キャッシュフロー
・資金繰り表

といわれるものですね。

弊社では、当然ガチの派の資金繰り表を作成しています。それなりに難易度も手間ありますので難しい場合はご相談ください。

また、簡易につくる方法も別の機会にお伝えしていきますね。


会社の実態「老婆」を見た社長は。。。。

・こういう数字がつかみたかったんよ
・節税ばっかり考えていたらあかんかったね
・先行きが見通せるので、打ち手がわかる
・在庫を減らさないとあかんよね
・社保が高いけど対策を考えないと
・設備投資はできそうだね
・ボーナスは〇〇〇くらいは払えそう

会社の実態「老婆」を見ることで会社の数字がコクピットのように明確になるので、打ち手が明確になり会社がどんどんよくなります。

是非、作成してみてください!

ご不明な点がございましたら、お問合せください!

ではでは!

https://ukp.co.jp/consulting-service/financial-dock/

UKパートナーズ 梅村

umemura@ukp.co.jp





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