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構造主義(=関係主義)とは何なのか? 〜メタ認知と異文化コミュニケーション

構造主義とは何なのか?

1. 構造主義とは、「メタ認知」(=俯瞰)することによって、物事を相対的に捉えようとする方法論のこと。

2. メタ認知をすることで、あらゆる意見は"特定の立場"に立った意見に過ぎないと気付くことができる。

3. 「正義はその人の置かれた立場によって異なる」と考えるのが構造主義。"相手の立場を考える"ことで異文化コミュニケーションは成立する。

構造主義の考え

【社会には構造がある】 私が普段生活している社会や環境には一定の”構造”(型/パターン)が存在する。自分が常識だと思っている思想は多くの場合、その環境における常識やルールであり、特定の立場による意見に過ぎない。

* 【メタ認知=相対化】「あらゆる社会には構造(文化/言語/思想)があり、私たちは皆その影響を受けている」が、このような自覚を持つことは多くの人にとって難しい。 無自覚を自覚するためには「自己言及能力」(=自分の認識を疑う態度)が必要であり、物事をメタ認知(=俯瞰)しようとする態度が不可欠である。

* 【構造主義的な態度】「自分の認識は間違っているかもしれない」という認識を持つこと。これは"無自覚思考停止状態"から脱却する始まりであり、構造主義的な態度を持つための出発点。自由を得るためにはまず自身が不自由であると自覚することから。

* 【構造主義=比較分析】構造主義の発想を見に付けた人間が次に求められるのは「構造の仕組み」を理解すること。ある社会の構造を理解するためには、その構造を構成する要素(人/場所/物)の関係性を知らなければならない。そのために有効なのは他の構造との”比較”であり、比較宗教学や構造人類学といった学問的アプローチが有効になる。

* 【構造主義の例①:言語学】例えば、言語を研究する場合、構造主義では特定の言語、例えば日本語だけに注目するのではなく、英語・フランス語など他言語との共通点を探り出していくメタ的なアプローチをとり、さらに数学、社会学、心理学、人類学など他の対象との構造の共通性、非共通性などを論じる(wikipedia/構造主義-概要)

* 【構造主義の例②:人類学】構造主義とは、メタ認知することであらゆる事象を相対化する方法論である。「レヴィ・ストロースはこの方法論を人類学に応用し、文化人類学において婚姻体系の「構造」を数学の群論で説明した」(wikipedia/構造主義-数学と構造)

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