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まんじゅう石を探しに行った

■はじめに


 まんじゅう石が分布する地域は危険かつ人がめったに来ないので、クマに食われると誰にも気づいてもらえずに終わりです。
 また、電波も入らない可能性もあるので、位置情報を取得、通達できるものを持っていく必要があります。今回は、高性能ドローンとレーザーポインターを持っていきました。

■まんじゅう石の事前調査


※成分を検査したわけではありませんので、あくまで都市伝説として認識してください。
また、かき集めた情報を個人的な意見を添えて整理したものです。

1.いろいろな産出場所
・茅ヶ岳南麓の饅頭峠や、韮崎市と甲斐市の境界にあるホッチ峠などで産出する。
・饅頭峠のまんじゅう石は山梨県の自然記念物に指定されている。

2.まんじゅう石の特徴
・球状または楕円形をしており、黄褐色の外核と黒色・黒褐色などの内核を持つ。ここでいう内核というのがまんじゅう石の「あんこ」になる。
・褐色ローム層や黄褐色軽石層に含まれ層状になっている。

3.成因に関する諸説
・初生的成因(マグマ説または捕獲岩説)と二次的成因(風化説)がある。
・初生的成因では、マグマの結晶作用や岩片の周りに結晶が付着して形成されるとされる。
・二次的成因では、火山灰や礫が堆積し、それらが核となって形成されるとされる。

4.産地ごとの特徴
倉吉市駄経寺では、一色豆と呼ばれるまんじゅう石が産出し、内部に褐色のアンが現れる。
ホッチ峠周辺では、外側が黄褐色で内側が黒褐色の球状の石が産出する。

5.まんじゅう石の成因に関する説明
・第四紀更新世中期に火山活動が停止した黒富士火山の火山岩が浸食されて形成された説。
・雨水や湖水によって脱アルカリ作用を受け、加水ハロイサイトや石英を含む物質に変化した説。
・鉄皮殻が形成され、周囲の風化砂などが付着して長い年月をかけてまんじゅう石が形成された説。
6.採集の共通点
表面採集で拾い集めることができ、掘らなくてもいい

※憶測が含まれます。

■まんじゅう石の正体

仮説【火山による誕生説】
野辺地町のまんじゅう石は火山灰説が濃厚。
古代の青森県では十和田湖にあった火山が大噴火を起こし大量の火山灰をまき散らした。そして、その火山灰が野辺地町方向に飛んできて、地面に堆積。そして、火山灰を材料にまんじゅう石ができた。
川であった場所で採取できるということは火山灰が川を下って集中して生成されたことになり、そうなると、火山灰が堆積しそれが核となって形成されるという説が正しいということになる。

執筆者の考えであり事実とは限りません。

■現地調査

※法律上、管理者が「立入禁止」としている場合は立ち入ってはいけません。この調査では、立ち入り禁止区域ではないところに行っています。もし、調査に行かれる際には、立ち入り禁止区域区域ではないことを確認してください。
また、今回訪れた場所への道なりは冗談抜きで危険なので、場所は記載しません。危険というのは、クマや電波が入らないということね:(

まんじゅう石付近にあると思われる植物
野辺地町が発行する書籍に挿入されているまんじゅう石の画像にはこの植物が背景に映っているため、これがヒントになる。
まんじゅう石の背景によく映る植物

誰かが掘り起こした跡を発見!

わかりやすいよう彩度を挙げています。

覗いてみた

誰かが掘り起こした跡の拡大写真

そして、、、

まんじゅう石と思われるものを発見

ついに、まんじゅう石を発見しました。

■調査からの仮説


固まったまんじゅう石は見つけることができなかったが、ボロボロ版まんじゅう石を見つけることはできた。いや、この周辺一帯がまんじゅう石だ。
と、いうのも、周囲を歩いてみると、一帯がまんじゅう石の”できかけ”で構成されていることが分かった。
また、昔川があったと考えられている場所から数十メートル離れているのにもかかわらずできかけがあったということは、やはり火山灰説が濃厚。長年の雨などで生成されたのだろう。
画像ではわかりづらいが、アンや周りの石なども確認できたので次は、固形のものを発見したい。

この調査では、マナー上の問題で持ち帰りはしなかったが、野辺地町の伝説が本当であることが分かった。

■最後に

次は、野辺地町のイタコ沼を最新の水中ドローンと3Dマッピング技術などで調査したい。許可が下りれば…


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