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お茶をいれに…森に招かれ 森の文化博物館って?…浮世雲

朝 目覚めれたら
一通のメール….

“今日  お昼に 森へ お茶をいれに 来てもらえませんか?”…

荒御魂な “森の招人”からだった

前日は 
宜しかったら “今から せきがらはらへ
来られませんか?”だったが…

いきなり呼ぶ方も 呼ぶ方だが
いそいそと 出かける方も

変わらぬ荒御魂だ

それでいい

晴天のドライブ
信号など無い 田舎道

“オイ....”


森の手前 数キロで通行止め

“いやー すっかり伝えるの忘れてました”

荒御魂は こんな事では 怒らない
“なかなか やるやん 面白い”と

せきがらはらの景色より

森の招き人の頭の中は こんな景色に
なっていたと...

“まわり道 30分”
この30分の ズレがとてもとても
大切なんだと....

懐かしい景色を 切り取りながら
深い深い 森へ吸い込まれていく

何年ぶりだろう
ギランバレーに恋をする前だから...,
何度も何度も 招かれた森
ただ 仙人界 田園界を経て
ここに 来れる 体力気力は 無かった

“どうも どうも すいません”って…
森の 招き人は 微笑む

深い深い森の中
いつしか 自然体に なっている建物と
森の招き人…

中に入ると….

ゾクゾクとした

なんて 
光が美しいんだと…


その景色を切り取らせて頂く前に
御題目の様に 呟いていた

冬籠り前 
木漏れ日を 暖かく迎え入れる
その空気感…

ここは 深い深い森の中にある

“懐かしいでしょ”と 
森の招き人は呟く

じいちゃんは 相変わらず

不思議なもので
この日は 神農が迎えてくれた

神農は 毒消しの為に
茶葉を口に咥えていると知る

薬草の貴重な資料達

この森は
織田信長も 愛でた
薬草の楽園でもある

古代製鉄を 調べるうちに
辿り着いた森でも ある

古代製鉄の森でもある

“いやー 皆さん 
冬支度の為 
森へ出てしまいまして….”
招き人は 呟く

そう 30分のズレは
森の招き人 労いの茶話会と…
なる訳で…

お茶を いれに
森へ 招かれて…

ギランバレーに恋をして
玉手箱を開けない浦島太郎

続く

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