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撮っていいですか? 

ハレの食事に招かれると 
ウキウキと カメラを触り出す
どんな景色が 切り取れるか
どんな 空気感なのか
病気だなって…

勝手にイメージして カメラと
レンズを 選ぶ….
大きなカメラに大きなレンズ
良い写真は撮れるけど
たまたま隣りに 座られた方には 邪魔だろう

スマホがあるじゃん
御意
写り過ぎる スマホがある
ただ 賢すぎて….
わがままである

家を出る 数分前に 組み合わせが決まる
これが いい。

街から少し離れた 打ちっぱなしの建物
扉を開ける

その瞬間に 感じる空気感…
頭の中には
構図と 切り取りは 終わった

席に案内され 
オーダーも 通る

“写真撮っても 良いですか?”

どうぞ どうぞ 撮ってください

その時のマネージャーの全てを読んでみる

もちろん 扉を開けた瞬間 
扉を出るまで
カメラに触る事も 無い場合もある…

すぐさま 気に入った景色を 切り取りに
席を立つ

開店間際の店には 誰も居ない

もう 満足である。

“マネージャーが生けた”と 
店主は呟く



鳴り物入りの店舗
色々な業界の人々が 視察に訪れる店
色々なところで 取り上げられていた。

たまたま 近くに居たので 寄ってみた
“トイレ貸してよ”
面識はあったので 気楽に…..

至る所に 蛍光色のポップが貼ってある
至る所に 言葉が添えられている
至る所に……..

思わず口から出た言葉

“なんだか 安もんの居酒屋でも 此処まで
せんわな”

次の日 そこの 本社の総務のお偉いさんから 電話が 入った

“なんて事を 言ってくれたんだ 
謝りなさいと”

“え? なんで…..“

しばらくしたら 店は無くなっていた


ハレの食事
泡泡がやって来た
泡泡を写すのは 難しい

スマホがあるじゃん

御意

上手く写らないから
愉しい訳で… 


平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲
撮って良いですか?


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