浮世絵の絵の具ー本藍ー
追記
藍の色素を含んだ蓼藍の葉を使い染める技術が、日本へ渡来したのは5世紀の頃といわれています。「生葉染」、「沈殿法による発酵建て」、「蒅法による発酵建て」、「割建法による発酵建て」、「化学建て」など、天然藍を用いた染色法は時代ごとの変遷が見られますが、少なくとも平安時代には「沈殿法による発酵建」による染色法がある程度一般的に行われ、この頃には染色液の上面に発生する泡を集めて乾燥させ、藍の色材を作るということも行われていたといわれています。この「藍の色材」の名称に関して、文