シェア
下井雄也 浮世絵の復刻
2019年8月5日 17:15
高知県立紙産業技術センターと和紙職人田村亮二氏の協力のもと、江戸時代の浮世絵の復元紙「木灰煮米粉入奉書」が完成しました。自分の仕事の為だけの特注品です。既製品には無い多くの手間がかかるので、普通は製作依頼に応じてくれる人はいませんが、同センターの研究者の方が興味があるということで、協力して貰えたのは非常に幸いでした。 一般的に浮世絵の復刻版には昔から「越前生漉奉書」という紙が使われています。
2019年7月28日 08:28
江戸時代、多色摺りの浮世絵には一部上物には越前奉書という紙が、その他多くには政(まさ)(伊予政・伊予奉書)という紙が用いられました。さらに幕末には「地政」と称して、古紙を原料の大半に用いた漉返しの紙が江戸近郊で漉かれ、安価な芝居絵等に用いられていたと言われています。現代の復刻には一般的に越前奉書が使われています。越前奉書、伊予奉書共に現在も生産されていますが、当然の如く時代の変化、及び製法の変