お団子の謎

眩しくて目が覚めた。

なんだろうと思って、ふとんの中から、窓の方を見上げると、月だった。

外は真っ暗だ。まだ、深夜だった。月だけが輝いていた。

*****

「月明り」とは言うけれど、「こんなに明るかったんだっけ?」と少し驚く。

そうか、9月になったのか。中秋の名月。そろそろ、お月見の季節か。

眠い頭で考える。

十五夜のお月さまだから、お団子は15個かな。

ピラミッドのように積み重ねられたお団子が、脳裏に浮かぶ。

なぜか、頭の中で、ピラミッドのお団子を数え始めてしまう。

一番上の段に1個、2段目に4個、3段目に9個・・。

えっと、合計で14個。あれ? 1つ足りない。

どうしても、15個のお団子をピラミッド型に積めない

三角錐に積み上げるのかな・・・。

考えていたら、眠れなくなってきた・・・。

月が眩しい・・・。

*****

気づいたら朝だった。

既に、部屋には明るい光が差し込んでいた。

朝の明るい光と鳥のさえずりで自然と目覚めることに憧れて、少し前から、カーテンを全開にして寝ている。

でも、結局、外はこんなに明るいのに、目覚まし時計に起こされた。

そして、今日も、朝から、蝉がけたたましく鳴いていた。




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