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【月の菓】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる

これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。

戦いの模様はこちらから

新宿中村屋:月の菓(東京都)

淡めの焼色

今回は、これまでも数多くの傑作ミルクまんじゅうを輩出している東京都からの登場です。

『新宿中村屋』と言えば、こちらのスーパーでも見かける本格レトルトカレーや中華まんのイメージがありましたが、実は米菓や焼き菓子、そして羊羹やミルクまんじゅうなどの和菓子も幅広く手掛けています。

その名も、月の菓
黄色くて丸いミルクまんじゅうにぴったりの神秘的な名前ですね。

やや淡く彩度が低めの焼き色ですが、一体どんな味なのでしょうか。

実食!

柔らかい、とにかく柔らかい

しっとりペタペタでウェッティな触り心地の月の菓を切ってみると、あんはカスタードクリームのように滑らか

生地は均一に薄く、触り心地同様ねっちりとしています。
もちろん加熱されているはずなのですが、焼く前のクッキードウ(生地)を食べたような、ほろっとした粉の味が感じられました。

あんもねっとりと柔らかく、クリーミーで口溶けが良いです。
北海道産の生クリームを使用しているというあんは、上品な甘さでコクがあります
生クリームの高級さがありながらも甘さ控えめなので、いつの間にか2個め、3個め……と手が伸びてしまいました。

餡のミルキー度…★★★★
香り…★★★
全体の口溶け…★★★★★
皮との一体感…★★★★★
繊細さ…★★★★★

まとめ

カレーや中華まんのイメージが強かった新宿中村屋さんですが、創業当初は「中村屋パン」としてのスタートでした。
その歴史はかなり長く、なんと明治34年創業

大正時代には洋菓子の製造も始めており、関東大震災やライバル百貨店の関東進出、東京大空襲など多くの波を乗り越えながらも、喫茶部(レストラン)の営業や「純印度式カリー」「月餅」「中華まん」など、現在の中村屋を代表するヒット商品を数多く開発してきました。

令和3年には創業120年(!)を迎えた新宿の重鎮、中村屋の長い歴史の中ではまだまだ新顔とも言える今回の月の菓。

ですがこの小さなミルクまんじゅうが、これからの中村屋の歴史を作っていくことでしょう。
次の100年後が楽しみですね!

それではまた次回🌕

今回のお店:月の菓(新宿中村屋)


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