見出し画像

[更新]連載小説「空六六六」第五章スタート! 掲載先まとめ

 こんにちは、浮草堂です。
 えー、本日、ミッドナイトノベルスとpixivで連載しております、「空六六六」五章劫火ノ語リがスタートいたしました。
 で、ちょっとTwitterさんがうーだらぱーだらしておりますので、今後はnoteの方にも更新告知をしていこうかと。
 今まではブログの方でのみ更新告知をしておりました。
ブログ「キクムラサキ式のブログ」URL↓

 まあ、同人誌とKindleでは、五章最終回まで収録した五巻が発行済みなんですけどね! 資本主義経済! いきなり感じ悪いこと言うぜ!
 オンライン版では、五章も毎月最初の金曜日6時更新で参ります。

 五章あらすじ

ふつうの人になりたくて、怪物はいつも騙される。
現代成長ファンタジー、第5巻!
精神的怪物の七竈納。 ウェイターの仕事に失敗し、メンヘラ女に騙される。
平々凡々な悲劇から、始まってしまうジェノサイド。
常に正しい怪物は、正しさに耐えきれない人間の天敵で。
本当は正しくありたい人間の、まばゆく大事な光である!
病人に食い潰され騙され、そして僅かなひとに守られる怪物が、人間を救うまでの巻。
家族が足枷な方向けの小説です。

 今月号は「江戸っ子は気が短えんだ」です。
「空六六六」
 異常正義漢の少年と、最上級悪魔【鉄の女王】メフィスト・フェレス。
 刀と銃で紡がれる、現代成長ファンタジー。
 傷つき迷い間違えて、殺して走って恋をして、友だち作って世界を護る。
 大人を目指す物語。

ミッドナイトノベルズ(こちらのみR18・なろうグループの規約の関係故ですので、pixivと内容は変わりません)
https://novel18.syosetu.com/n3506ft/

pixiv
https://www.pixiv.net/novel/series/8287184

 10月最初の日曜日。浅草駅。
 回想というより現実逃避。
 やっちまったなあ。
 蛍は軽く天を仰ぐ。
 長い金髪を念入りに巻き。シュシュとネイルも新しく下ろした。いつもより念入りに化粧もした。全体をストリート系で統一できている。
 ここまでおしゃれをして気に食わないのなら、男のおしゃれが気に食わないんだろう。なら、気に食わないままにしておけばいい。礼儀は尽くしている。人と会うときは身ぎれいに、だ。他人に礼儀以上を求めるは無礼である。
 礼儀は尽くしている。尽くしてはいるが。
 生来社交好きではない。できるだけでまるきり好きではない。ましてや16年の人生で、「初対面の人間と会う」が起きたのは今年になってからである。
 さらに心配の元がある。
 同じく軍勢のマリュースクがコックをし、ユキ・クリコワがウエイトレスをしているレストラン。ロシアンマフィアの表看板『メドヴェーヂ』
 本業がきな臭くなってきたらしい。マフィア連中がレストランから引き上げた。
 残されたマリュースクとユキだけでは、レストランとして回らない。マフィアのわりに気づかいをして、新たにウェイターを雇っていた。
 ただ、気づかいをしたのは十三番街だったので。
 初出勤までの道のりで、ウェイターはハチの巣になり。
 代役が七竈納。
 世界で10本指で入るどんくささと不器用さとうっかり者。興味を引かれた瞬間に飛び出しじっと見つめて動かず結果目を離したら消えている。16歳の大男のくせに「あのねぇえっとねぇ」とちんたらしゃべり。世話がかかり手がかかり――。
 心配が重なった結果。いつになく、蛍はおせっかいをやらかした。
 喧々諤々人だかり。
「ねえ、君、ホントにこの人が突き飛ばそうとしたの?」

「空六六六」第五章劫火ノ語リ 江戸っ子は気が短えんだ 本文より

 さて、今月号を更新してびっくりしました。今回で第100話なのですね。いや……、ファイルの保存を章ごとにしてるもので……、気づかなくて……。
 これも何年もお付き合いくださっている、皆様のおかげです。ありがとうございます!
 五章もよろしくおねがいいたします! 次回更新は6月2日(金)です! See you!


応援いただいた分は、生活費に充てさせていただきます。