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感想『行乞記』(種田山頭火)9巻
自由律俳句俳人、種田山頭火先生の日記。9巻では故郷山口を行乞します。
今日の道はよかつた、山百合、もう女郎花が咲いてゐる
と、のどかな旅路を楽しんだ日の句
逢ひたいが逢へない伯母の家が青葉がくれ
……。せやろな。
いや、山頭火先生は酒と旅に生きた俳人といいますか、アル中の乞食坊主なわけで。
そうなる前には紆余曲折、無職になり出奔し無職になり妻子に逃げられ、そのすべてに酒の失敗があるわけで。
故郷に堂々と帰れるわけはないんだよな、と、明るい日記を書く胸中を深読みするわけです。
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作品情報まとめ
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