見出し画像

感想「星の時」(クラリッセ・リスペクトル 福嶋伸洋訳)

 日本翻訳大賞受賞作!

生病老死って、ブラジルでも不変なんだなあ……。ラテンアメリカ文学なのに、仏教との親和性高くてビックリでした。
誕生って苦界落ちだよ! 的な。
でもこの主人公、次があっても苦界だと思う……。

舞台はリオ。
小説家が筆をとり、ある北東部の女を描いていくストーリー。作中作ものです。
彼女。若い女の子で醜くて貧しくてたいへん愚か。
ただただ日々をぼんやり生きて、ものを考える力がない。
唯一の美点は善良性ですが、それを魅力と感じさせない主人公。
しかし! 一気読みさせられる!

著書最新刊「空六六六 5巻 劫火ノ語リ」好評発売中

作品情報まとめ(BOOTHにて同人誌通販受付中)



この記事が参加している募集

読書感想文

応援いただいた分は、生活費に充てさせていただきます。