[更新]連載小説『空六六六』五章劫火ノ語リ　怪物と「やさしいおねえさん」掲載先まとめ

　こんにちは、浮草堂です。今月号の『空六六六』です。タイトルがややこしいですが、掲載ミスではないのでご安心ください。
　本編紹介に入る前に
　文学フリマ大阪！　ありがとうございました！
　台風東日本襲撃直後にお越しいただいて、文字通り疾風怒涛のブースにいらしてくださり、もう感謝感謝です。
　また
　誕生日をお祝いいただいた皆様、ありがとうございました！
　いやもう、最高にうれしいです。BBAになりがいがある！
　そして11月11日(土)の文学フリマ東京は、すー03 浮草堂 です！
　流通センター第二展示場Fホールでお待ちしております

　ではでは、今月号の五章劫火ノ語リ　怪物と「やさしいおねえさん」いってみましょう！　先月からpixivの各シリーズから、プロフィールページへURLを貼らせていただきました。プロフィールに各章のURL一覧がございますので、読みやすくなったと思います！
『空六六六』
　異常正義漢の少年と、最上級悪魔【鉄の女王】メフィスト・フェレス。
　刀と銃で紡がれる、現代成長ファンタジー。
　傷つき迷い間違えて、殺して走って恋をして、友だち作って世界を護る。
　大人を目指す物語。

ミッドナイトノベルズ（こちらのみR18・なろうグループの規約の関係故ですので、pixivと内容は変わりません）

https://novel18.syosetu.com/n3506ft/

pixiv

https://www.pixiv.net/novel/series/10338775

　大急ぎで集金の仕事を片付けて、ファミレスに行って。
　久美子さんは青白い顔をして待っていた。いつも通り、暗い色の長袖を着て。
「待たせてごめんなさい」
「いいのよ。あ、すみません、ドリンクバーもう1つ。……昨日から食欲がなくて……、食べ物を見ただけで吐き気がするの」
「今日も食べられないんですか？　何かあったのですか」
「苦しくて」
「病気が？」
「うつも苦しいし、実家も――。ちょっと、なんで今、他のテーブルを見たの？　大事な話をしているのに、食べ物なんかが気になるの？」
「ごめんなさい。おなかすいてて。ちゃんと聞きます」
「そう……。ちゃんと聞いてね……。前も言った話だけど――」
　それから彼女は2時間話し続けた。自殺未遂を続けるくらいに苦しいのに、誰もわかってくれないって。誰も話を聞いてくれない。家族からも厄介者扱いされるって。
「あんなに仕送りしてるのに！？」
「そう。仕送りしてるのに。買い物が多すぎるって言われたわ。化粧品も本もマンガも何もかも買いすぎ。シャンプーの値段まで高すぎるって言われた」
「それ、僕に送ってくれるものもあるでしょ？　本当にもう送らないで。本当にいらないから。自分に必要なものだけ買って」
「いいの。納君にプレゼントすることが、私の喜びなんだから」
「だって、僕は久美子さんに自分のほしいものを買ってほしくて、それに」
「どうしたら、もう自殺未遂をしないで済むと思う？」
　僕は考えた。
「自覚したら自殺未遂する気がなくなると思う」

『空六六六』五章劫火ノ語リ　怪物と「やさしいおねえさん」

　七竈納の精神の怪物性が全解放回です！
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　次回更新は11月3日(金)文化の日！　それではSee you!