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感想『一時之内に天下太平 ナナマルハチ』(久山ちず)

大坂の陣における、人間の哀しい業を凝縮したマンガ短編集です。
特にお気に入りが『曳舟一』
長宗我部盛親夫妻の話なのですけどね。

「右衛門太郎様をお殿様にして差し上げられるのはわたくしだけなの」

久山ちず『一時之内に天下太平 ナナマルハチ』

幼い少女の小さな傲慢が作り上げた、屍の山に追われる運命。叔父と姪との政略結婚。没落。心やさしい夫。乱世には向かない夫。妻を愛する夫。妻を幸せにしようとする夫。わずか11ページに詰め込まれた、少女だけが既に「女」であったが故の業。たいへんおいしゅうございます。

[12/1更新]連載小説『空六六六』五章劫火ノ語リ死にたる師と日々殺し合う


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