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とあるセックスしたい男性の話〜快楽の種類における考察〜

晩御飯を食べようと入った熊本のとある居酒屋さんで
カウンターでホルモン煮込みと焼き鳥の到着を待ってる時のお話です。
となりに37歳男性のお客様が座られました。(本人に聞いた)
常連さんらしく、入るなりお店のご夫婦にひたすら彼女の話を大音量マシンガンで垂れ流していた。

当然全部聞こえてしまったのだが、私に対しても
「いやぁ〜すみません〜ずっと話してて〜」「一杯奢らせてください」
などと話しかけてこられて、
「あぁ、これは聞かせたかったというか聞いて欲しかったのか」と感じ、
お店の方からも「うちの常連さんがすみません〜」
と何度も気にかけてもらい、
なんとなく会話に参加。

「チューはできたんだけど、フレンチキスだけなんだよね。
でも酔っ払ったら彼女からくっついてきたりキスしてきたりしてて、即返事もいっぱい来てたり、昨日も1時間も電話してたりして、でも今日今友達とご飯食べてるらしくて返事こないんだけど、女の子と食事してる画像は送ってきてて、彼女はキャバ嬢なんだけどとりあえずお店に行くのはやめたんだよね。
でも寂しくなって他のキャバクラに黙って行ったりしちゃった。
今自分も店を出したばっかりで頑張らなきゃいけないんだけど、
正直彼女のことで頭がいっぱいで、
彼女が東京とかに引っ越すならもうお店もやめてついていくつもりなんだ。
こんな感じで付き合ってるんだけど、
どうやったら彼女に追いかけてもらえると思う?
あと実際好きだったらどこまでできると思う?」

ざっくりこんな内容だった。

店員さんお二人は当たり障りない返しをしてたんだけど、
嘘がつけないうきさんもう思ったまんま言っちゃたんだよね。

「いや、てかさ、”追いかけてもらう”って何だるい
 追いかけてもらう必要ある?好きだったら
 『好き!一緒にいたい!大事にしたい!』じゃないの?
 そもそもキャバ嬢ってめちゃくちゃ人に気を遣って生きてる生き物だよね?
 プライベートでそんな小賢しいことしてくる彼氏ってめっちゃ疲れない?
 いや個人差あるとは思うんだけど。
 女性って基本的に勘が鋭いからそうゆう駆け引きみたいなのとか、本心じゃないこと、小細工みたいなのってすごくわかると思うし、たくさんの男性見てるキャバ嬢なら尚更だと思うよ。
 それが日頃のラインとか会話とかの言葉の端々で感じてたら、まじで疲れると思うし、純粋に相手の好意を受け取れない気がするんだけど。
 ちゃんと嘘なくまっすぐ気持ち伝えてくる男性の方が、純粋に好意を受け取れるし可愛く見えると思うよ。
 んで、付き合ってるからってセックスできるって思わない方がいいよ。
 世の中付き合ってても結婚しててもセックスしてない人達なんてわんさかいるわけ。男性だって女性だって自分の機嫌を損ねてきたり、自分を疲れさせる人とセックスしたいって思わなくない?
 前戯ってそうゆう行為の時だけをみんな差しがちだけど、ラインのやりとりや、日頃の言動や、心遣いや、人間性、その人から受け取る刺激全部が前戯でセックスと同等なわけだから、そこが気持ちよくない人とセックスしたいなんて思うわけないじゃん。
 あと彼女めっちゃ仕事頑張ってるよね?それが彼女の価値観な訳だから、仕事頑張ってる人って絶対共感できると思うし尊敬できるしかっこよく見えると思う。
 そこを頑張らずに自分に見返りだけ求めてる人間だったら彼女さんめっちゃ疲れてると思うけど!!!」

黙って聞いてた分吐き出してスッキリしてしまった。(自己満)

結論その男性はめちゃくちゃ感動してくれて
「俺仕事頑張ります!!!今日あなたに出会えてよかった!!!厳しいことや正直な意見聞かせてくれてありがとう!!!」

となんかとても感謝された。よかった。
まぁ流石に”ただのお客さんかもしれんよ”とは言いきらんくて

「自分が正直な気持ちや好きな相手にして欲しいことをしっかりとぶつけたら後悔は残らないと思うよ。
 恋愛に依存してもいいことないと思うけど、それも痛い目みて自分で気づくしかないよね。
 他に夢中になれることも持った方が余裕が生まれると思うよ。」
とは言っといた。これも含めて感謝された。

あとさっくり概要説明してるとわかんないけど
”チューできた、できなかった”とか
”相手が触ってきた”とか
そうゆう行為的なことばっかりに言語が集中してたので勝手にセックスできてないことも不満に思ってそうだなと感じたのでしれっとセックスできそうな話も入れこんでみた。これは周囲のセックスレスの人、そしてセックスしたい人、そしてセックスができている人と、セックスできてない人の傾向から学んだ知恵である。
役に立って彼が望む人とセックスできるといいなと思いました。まる。

いやぁ烏龍茶1杯280円。私良いことしたんではないだろうか。←



この会話から学んだことは結局”快楽のベクトル”である。
人間がわかりやすく物質的に快楽を得やすいものが
3大欲求の 睡眠欲 食欲 性欲 に関連するものだと思う。

<マズローの五段階欲求> は有名だと思うんだけど
これの基盤になるところだよね。(わからん人は検索してね)
んで、この欲求って結局感じ方としては”快楽”だと捉えていて
ご飯が美味しい〜っていう快楽
触れられて気持ちい〜っていう快楽
これが万人にわかりやすいよねっていう快楽ってこと。

んで、この五段階欲求の中でもどこの段階の目線で
日常を生きているかというのはその人の
価値観、生き様、言動、思考、理念に顕著に影響すると思う。

今回の話の場合
 彼女:仕事やお金を稼ぐことの視点、承認欲求、自己実現欲求。
 彼:性的欲求、所属と愛の欲求。
に感じたんだよね。
この段階で見てる目線が違うから、互いに満たして欲しいとこが違うと思う。

まぁ彼女がそれを理解して利用してるならまぁそれで成り立ってるんだけど
もしお互い本気で付き合っていて、ズレているだけなら、
1、お互いが違う視点の価値を持っているということを自覚して
  そのままズレたままお互いの欲求を受け入れる
2、どちらかの視点や欲求に合わせていく
3、別れる
ゆくゆくは三択を迫られるのかなぁなんて思ったりなどした。

そして先述したとおり
世の中付き合っているから、結婚しているから
セックスしているわけではない男女(男男、女女も)が
いっぱいいるのが現実である。
(あまりにも悩んでる人が多くたくさんの方の話を聞いた)

したい側、したくない側も男性女性で括れないくらい
本当に一人一人、そして二人二人、違う形だと感じた。
(してる理由もしてない理由も様々)

あとね、セックスしてないが不幸とか
付き合ってないから、結婚してないから不幸とか
自分が欲しいものを手に入れてない人を
自分の基準で人間は人に不幸というレッテルを貼りがちだけど
相手の欲求や快楽がそこにあるとは限らないぞ、と心底思う。

現に本日1日の過ごし方でも
その彼は彼女に想いを馳せて
ただただ彼女からの反応や求められることに集中していた。
(性的欲求、所属と愛の欲求と思う。)

私自身別に誰とセックスをしたわけでもないが
日中に学びたかった講習を受け、美味しい食事を堪能し
なんならこの会話からも学びや刺激を受けて、
居酒屋の後も講習を受けて、こうやって文章を書いている。
学び創作し性欲を満たし、多分承認欲求も満たしてる。
存分に幸せなのである。なんならこの後のお風呂も楽しみである。
でもこれらは彼からすると幸せではないのかもしれない。

だからね、改めて思うのである。
何に快楽を感じ、満たされるかなんて本当に全く違うのだなぁと。
私は知欲を満たし、なんか人に感謝されたりとか、
気づきや学びを得たりとか、大好きな人と関わったりとか、
そうゆうことで豊かで、強がりではなく満たされているのである。

だからやっぱ似たような欲求を満たすことに快楽を得る人に
どうしても共鳴しがち。
気づきとか学びとか与える喜びとかそうゆうのに
もうすんごく超気持ちいい〜。快楽〜。って感じながら
絶頂気分で毎日を過ごしている。
自然と周りの人もそんな感じ。

だから今日の人の価値観はすんごく学びになりました。
どっちが良いとか悪いとか優劣はないと思う。本当に。
どんな価値観や快楽観を持ってて良いけれど

彼も誰かと共鳴できると良いねぇ。
きっとすごく気持ちいいよ。


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