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財布を持たない生活について熟考したけど、結局薄い財布に行き着いた

財布を「持たない」生活とは?

財布を持たない生活スタイルについて真剣に考えてみましたが、残念ながら、支払いはスマホ決済に集約するとしても、現状「やっぱり財布(それに類するもの)はあった方がいい」っていう結論に至りました。

しかし、財布を「所有しない」のは現実的ではない一方、「普段は持ち歩かず、必要な時だけ持ち出す」のは十分可能だと言えます。

ただ、その頻度が問題ですよね?頻繁に持ち出すなら、それは「財布を持たない生活」とは言えないと思います。

僕のライフスタイルでは、家のカギを別にすれば、財布を持ち出すのは月に1、2回で済みます。この記事を読んでくれている人もご自身のライフスタイルに照らし合わせて考えてみて下さい。


財布の中身を分類・整理して把握

財布中身リスト

財布なし生活をするためには、まずは財布に入れているものをリストアップします。常に財布に入れているものだけではなく、診察券やマイナンバーカードなど必要な時だけ入れるようなものも含めて考えます。

  • ①現金(紙幣+硬貨)

  • ②決済用カード(クレジットカード、デビットカード)

  • ③キャッシュカード

  • ④その他のカード類(免許証、マイナンバーカード、保険証、診察券、会員・ポイントカード)

  • ⑤家のカギ

  • ⑥レシート

僕が財布に入れるものは上記になります。人によって多少差はあると思いますが、だいたいこんな感じだと思います。お守りを入れる人なんかもいるでしょうが、そういうタイプの人が財布なし生活を検討するとは考えにくいので、スルーさせてもらいます。

ちなみに、カギに関しては、家のカギだけなら財布に入りますが、車やバイクのカギは大きいので、財布に入れるのは厳しいと思います。車やバイクをお持ちの方は家のカギと合わせて、カギ束として持つのが一般的だと思います。

では、この中からスマホで代替できる・できないものに分類します。

スマホで代替できるもの

①現金(紙幣+硬貨)
②決済用カード(クレジットカード、デビットカード)

支払いに関するものについては、スマホ決済で代替できます。100%ではありませんが、かなりのお店で対応可能でしょう。スマホ決済に関しては、こちらの記事「モバイルSuicaに集約するのが一番シンプルなキャッシュレス決済」で詳しく取り上げています。普段買い物に行くくらいなら財布なしで出かけることは全然可能です。

③キャッシュカード

しかも、外出先で突発的に現金が必要になっても、スマホ(カードレス)ATMサービス対応の銀行口座を持っていればキャッシュカードなしで対処可能です。スマホの銀行アプリを使ってコンビニのATMから現金を引き出すことができます。

僕がメインバンクとして使っている住信SBIネット銀行をはじめとし、auじぶん銀行、セブン銀行、ローソン銀行、PayPay銀行、イオン銀行などで、スマホATMサービス(名称は各銀行で異なる)がご利用いただけます。

ただし、その引き出した現金はどう管理する(持ち歩く)のかっていう問題が発生します。当然、ポケットに入れるか、カバン等に入れることになりますが、果たしてそれは財布を持ち歩くよりスマートだと言えるでしょうか?引き出した時点は紙幣だけなのでまだマシかもしれませんが、それを使って支払いをするとおつりの小銭をもらいます。そうなるともはや「財布(小銭入れ)の方がいいじゃん」となりそうです。

『現金はスマホケースに入れたらいいのでは?』と思った方もいるかもしれません。手帳型・収納付きスマホケースについては、後ほど検討します。

④会員・ポイントカード

会員・ポイントカードは、ドラッグストアなどアプリ化しているものが増えてきています。大半はスマホに移行できると思います。

⑤家のカギ

スマートロック(スマホで玄関のカギを解錠・施錠するアイテム)を使うことで代替が可能です。ただし、賃貸の場合は、工事不要で原状回復がしやすい、両面テープで取り付けるタイプを選択することになると思います。残念ながら、このタイプには剥がれて本体が落下するリスクがあるんですよね。僕も気になっている商品ではあるのですが、このリスクが心配でまだ導入に至っていません。

スマホで代替できないもの

①現金(紙幣+硬貨)

支払いに関してはスマホ決済でだいたい対応可能ではあると述べました。しかしながら、ライフスタイルにもよりますが、年に少なくとも何回かは現金払いが必要な場面が発生すると思います。

  • コンビニ(セブンイレブン以外)のコピー機

  • 駐車場

  • 医療機関

  • 個人商店

  • 役所の窓口での発行手数料

  • 運転免許証の更新料

パッと思い付くだけでもこれくらいあります。駐車場、医療機関、役所はキャッシュレス化が進んできてはいるものの、まだ未対応の所も多いです。

コンビニのコピー機については、nanaco払いができるセブンイレブンのコピー機を使うという手があります。ただ、個人的にはそれ以外でnanacoを使う場面がないので、コピー機のためだけにnanacoを持つのは気が引けます。もちろん、モバイルnanacoならスマホのアプリだけで、物理カードもいらないんですが、なんかそれでも入れる気にならないんですよね。

また、市町村によっては住民票など証明書に関しても、マイナンバーカードがあればコンビニのコピー機で交付(コンビニ交付サービス)できます。政府のホームページによると、コンビニ交付サービスを提供している市町村は、2022年8月8日現在で949市町村。総務省によると、現在の市町村数は1718(+北方領土6村)とのことなので、約半数の市町村でコンビニ交付が利用できるようです。

④免許証、マイナンバーカード、保険証、診察券、会員・ポイントカード

日経新聞の記事によると、健康保険証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ保険証」の対応医療機関は、2022年7月下旬の時点でまだ26%とのこと。運転免許証との一体化は2024年末に実施される予定です。おいおいマイナンバーカードに集約され、アプリ化もされるでしょう。しかし、あと数年は運転するなら免許証を携帯する必要があり、医療機関に行くなら保険証かマイナンバーカードが必要となります。

診察券に関しては、医院の検索・予約や診察券の管理が可能な「EPARKデジタル診察券」というアプリがあります。提携している医院がそこそこあるようなので、診察券の断捨離が捗りそうです。ただし、どれくらい紙の診察券をなくせるかは、個人差が大きいでしょう。どの医院を利用するかの選択は、スーパーなどと比べて、利便性よりも医者やスタッフの質で選ぶ度合いが大きいはずです。

また、上で会員・ポインドカードはだいたいアプリ化できると述べましたが、残念ながらアプリ化ができない紙の会員・ポイントカードもまだまだ存在します。僕の場合、2か月に1回利用しているヘアサロンの会員カードがそれにあたります。どうしてもないと困るものだけ残して、その他は処分した方がいいと思います。

⑥レシート

レシートの電子化も今のところ普及していません。レシートは商品の返品や修理サービスを受ける際に必要なので、商品をその場で消費するような場合以外は、基本的に持ち帰ります。自分の場合、修理サービスを受けたことはほぼありませんが、何だかんだで商品の返品をすることが年に数回はあります。

ただ、レシートはカバンのポケットやエコバッグに入れておけばいいので、レシートだけなら財布を持つ動機としては弱いとは思います。

手帳型・収納付きスマホケースはどうか

ここまでをまとめると、支払いはだいたいスマホ決済で対応可能カード類もアプリである程度対応可能だということです。しかし、使用頻度は少ないにせよ、現金や物理カード類が必要になる場面は完全にはなくなっていません。色々な分野でカードレス化が徐々に進んできてはいますが、あと数年は「スマホで何でもできる」という状態にはなりそうにないです。

そういった現状を踏まえて、選択肢としては、財布や小銭入れを持つか、手帳型や収納付きのスマホケースを持つか、のどちらかになると思います。

手帳型・収納付きスマホケースの欠点として、分厚く重くなってしまうことが挙げられます。収納付きタイプは特にそうだと思います。スマホにミニ財布をくっつける様なものなので、個人的にはガジェットとしての見た目も損なわれると感じます。

ただ、ファッションアイテムとして考えると、若い女性にはこういうのもアリなのかもしれません。

個人的にはスマホケースとしてはシンプルなクリアケースが好きです。分厚くて重い収納スマホケースを常時付けておくより、たまに必要な時に財布を持ち出す方が合理的だ、というのが僕の意見です。

まとめ:おすすめなのは薄い財布を持ち、必要な時だけ持ち出すこと

小難しく考えすぎたと思いますが、結局のところ、今回の記事を要約すると、

スマホ単体で365日乗り切るのは無理
⇒手帳型・収納付きスマホケースも分厚くて重くなるからいまいち
⇒やっぱりたまに持ち出す財布はいる

ということです。

そもそも「財布なし生活」をなぜ検討するのかといえば、財布が邪魔だからですよね?それでも財布をなくせないとすれば、できるだけ邪魔にならないコンパクトで薄い財布にするのが最善の手段ということになります。

というわけで、僕ももちろんミニマリスト御用達のアブラサスは真っ先に検討しました。ただ、デザインがそれほど好みでなかったことと、構造が独特で使いにくそう(特に小銭スペースが小さすぎて不便そう)だと思い、候補から外しました。

結局、基本的構造が従来の財布でありつつ、薄さを実現している財布がベストな選択だと思います。ちなみに、僕は「無印良品のトラベルウォレットで十分じゃね?」という結論に落ち着きました。

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