見出し画像

モバイルSuicaに集約するのが一番シンプルなキャッシュレス決済

僕はこれまで色んな決済方法を使い分けていましたが、その都度支払い方法を考えるのを煩わしく思っていました。また、残高、ポイント、履歴が分散するのも非効率なので、どれかに集約させたいと考えていたところ、現状モバイルSuicaに集約するのがベストだという結論に至りました。


各種キャンペーンやクーポンに執着しない

決済方法を集約する上で頭を悩せる大きな要因の一つが、ポイント還元などのキャンペーンです。各社シェアを奪うために色々なキャンペーンを頻繁に行っています。

しかし、それらを取りこぼさないようにしようとすると、管理の複雑化(残高・ポイント・履歴の分散)と決断疲れ(常に支払い方法を検討することによる疲弊)は避けられません。ポイ活の大きなデメリットだと思います。僕も低収入なので節約のためにこういうキャンペーンをチェックしてしまい、ジレンマに陥っているのが実情です。

シンプルなキャッシュレス生活を送りたいなら、キャンペーンは無視するのがベストですが、僕のように、それができない人も多いと思います。そうなると、結局バランスが大切だという結論に行き付きます。

基本的には可能な限り一つの決済方法に集約しつつ、「これは大きい!」と思う時だけキャンペーン目当てで決済方法を変える、という風にするしかないかなと思います。その線引きが大変だから切り捨てられず迷うんですけどね(苦笑)

次々出てくるキャンペーンのことを考え出すと、決済方法の集約もシンプルな運用も不可能なので本記事では無視して話を進めます

利用するお店(実店舗)のキャッシュレス(スマホ)決済対応状況

決済方法を集約するために、まず自分の生活圏内でキャッシュレス決済、特にスマホ決済がどれくらい可能か把握する必要があります。残念ながら、基本的にネット(公式サイト)には個々の店舗の対応決済方法に関する正確な情報が載っていません。面倒ですが、実際にお店に行った時に確認するか、問い合わせるしかありません。自分が見つけた限りでは、ダイソーだけは各店舗の対応決済方法を記載してくれています(ダイソー店舗検索)。

参考までに、関西在住の僕が普段利用するお店のキャッシュレス(スマホ)決済対応状況は以下の通りです。

  • 【週に数回使う】イオンの食料品売り場、ダイエー【月に数回使う】業務スーパー、玉出、ココカラファイン、ダイソー、セリア

  • 【月に1、2回ほど使う】ユニクロ、無印良品、マクドナルド、スターバックス、万代、オーエスドラッグ

  • 【約2か月に1回使う】ヘアサロン

タッチ(NFC)決済QR・バーコード決済イオン(食料品)○○ダイエー○○業務スーパー○×玉出×○(QR方式)ココカラファイン○○ダイソー×○セリア○×ユニクロ○○無印良品×○マクドナルド○×スターバックス○○万代○×オーエスドラッグ××ヘアサロン○×<注意>筆者が利用する最寄り店舗の場合です。店舗によって異なります。

自分の生活圏内でキャッシュレス(スマホ)決済に対応しているお店がかなり増えてきました。2、3年前はまだ現金のみのスーパーとかが結構ありましたが、今はキャッシュオンリーのお店はほぼありません。

唯一の例外は、オーエスドラッグです。品揃えはそれほど豊富ではないものの、他のドラッグストアと比べて圧倒的に安いので、特定の商品(妻のスキンケア用品)だけはここで仕方なく現金購入しています。

オーエスドラッグを除き、タッチ(NFC)決済かQR・バーコード決済の少なくともどちらかが使えています。QR・バーコード決済はお店側の導入コストが安いので、タッチ決済より普及しているのかと予想していましたが、意外にタッチ決済(主に電子マネー)の方が使えるお店が多かったです。

QR・バーコード決済よりタッチ決済を優先する理由

運用がシンプルになる

タッチ決済に対応しているお店の方が多いので、タッチ決済をメインにして、QR・バーコード決済しか使えないお店でだけQR・バーコード決済を使うのが、シンプルで考えずに済みます。

ただ、地域や利用するお店によって、QR・バーコード決済対応をより使っている方もいるでしょう。実際、タッチ決済(電子マネー)よりQR・バーコード決済に対応しているお店の方が多いようです (参考:自営百科「電子マネー・スマホ決済の加盟店数まとめ【一覧表】」)。おそらく、個人店は導入コストの安いQR・バーコード決済にのみ対応していることが多いためだと思います。

チェーン店はタッチ決済が使えることが多いです。大抵の人は個人店よりチェーン店を利用することが多いはずなので、タッチ決済優先になると思います。

また、端末に近づけるだけでいいタッチ決済の方が支払いの動作がスムーズなので消費者側としてはありがたいです。バーコード決済はともかく、自分で金額を入力しないといけないQRコード決済は金額入力ミスが怖いので、個人的にはできれば使いたくない決済方法です。

オフラインでも使える

PayPayなど全てのQRコード・バーコード決済はネットに繋がっているオンライン(接続が良好)状態でないと使えません。Twitterでも商業施設の地下階などで「電波が入らず、○○Payが使えない」というようなツイートが結構見られます。

一方、タッチ決済はスマホの電源さえ入っていればオフライン状態でも使えます。電波状況が悪い場合でも使えるのは大きな利点です。

モバイルSuicaを選ぶ理由

基本的にはタッチ決済(電子マネー)に集約する(メインにする)のが効率的だと分かりました。次に、数ある電子マネーの中からどれが一番汎用性が高いかを考えると、モバイルSuicaになります。

交通系電子マネーが一番決済を集約させられる

一部まだSuicaが使えない公共交通機関もありますが、交通系電子マネーの全国相互利用サービスにより日本全国かなりのエリアに対応できます。財布を持たずに旅行に行くことも可能です。

お買い物についても、電子マネーが使えるお店なら交通系電子マネーも含まれる(非交通系のみ電子マネー対応のお店は見たことがない)ので、「電子マネー対応=交通系電子マネー対応=モバイルSuica対応」だと考えて問題ないと思います。

つまり、できるだけ「集約させる」という目的に立つと、移動にも使える交通系電子マネーに集約させるのが一番だということになります。

スマホ決済に対応している

2022年現在、スマホ決済に対応している交通系電子マネーは、モバイルSuicaとモバイルPASMOのみ(2023年にモバイルICOCAが導入予定)となっています。

モバイルSuicaとモバイルPASMOの比較は割愛しますが、ぶっちゃけ両者に大きな違いはありません。迷ったら、全国的な知名度でSuicaを選ぶのが無難だと思います。店頭で電子マネー決済をする際、店員さんに使用する電子マネーの名前を伝える必要があるからです。

尚、Androidスマホ(対応機種のみ)でもiPhone(Suicaは7以降、PASMOは8以降)でも使えますが、AndroidスマホよりiPhoneをおすすめします。詳しくは「AndroidではなくiPhoneを選ぶべき理由」をご覧下さい。

モバイルSuicaでお得にポイントを溜める方法(条件付き)

ポイントの貯め方は主に、①JR東日本の鉄道利用、②関東圏の加盟店での買い物、③クレジットカードでのチャージ、の三つがあります(詳しくは公式サイトをご覧下さい)。ここでは③に絞って解説します。

モバイルSuica自体にはチャージでポイントが溜まる制度がありません。そのため、チャージでポイント獲得するためにはどのクレジットカードでチャージするかが重要になります。三井住友カードなどモバイルSuicaへのチャージがポイント付与対象外になっているカードもあるので注意が必要です。

モバイルSuicaへのチャージで常時1.5%還元になるカードは、ビューカード系とエポスゴールドカードです。ビュー系カードの中では、年1回の利用で年会費が無料になるビックカメラSuicaカードが一番おすすめです。

ただ、僕はそれよりも、インビテーションで年会費永年無料のゴールドカードに変更するのが前提ですが、エポスカードをおすすめします。インビテーションの正確な条件は公表されていませんが、年間50万以上の利用と言われており、難しい条件ではありません。口コミを見る限り再現性は高いようです。僕もそれくらいでインビテーションが来ました。

ゴールドカードになると、3つまで登録できる「選べるポイントアップショップ」にモバイルSuicaを登録すれば、モバイルSuicaへのチャージ代が1.5%ポイント還元されます。

しかも、エポスゴールドは、年間50万の利用で2500円分のボーナスポイント、年間100万円の利用で1万円分のボーナスポイントがもらえます。

注意点としては、チャージできるのは500円刻みでSuica残高2万円までなので、Suicaは一度に2万円を超える支払いはできないことです。これはどのクレジットカードでも同じです。クレジットカードの利用限度額内であれば何度でもチャージ可能ですが、高額な買い物には利用できないようになっています。

まとめ:モバイルSuicaに決済を集約するメリット

  • 利用できる店舗が多いので集約しやすい

  • QR・バーコード決済より支払いがスムーズ

  • 電波状況が悪くても利用できる

  • 全国的に買い物にも交通機関にも使える

  • スマホ決済に対応

  • 特定のクレジットカードでチャージすると常時1.5%還元

僕は関西在住なのでモバイルICOCAが導入されたら乗り換えを検討しますが、少なくともそれまではモバイルSuicaに決済を集約するつもりです。

最後に、○○Payの乱立が早く収束することを願っています。

この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?