見出し画像

「ファインディング・ニモ」は2023年に初見で見ても、めっちゃ面白い

数ヶ月前、子が起きて朝一番に言うセリフは決まって、パン!パン!パン!でした。


パンにハマってた時期で朝ごはんはパンを食べていました。


その少し後は、バーナ!バーナ!になりました。


バナナのことです。パンとバナナを朝ごはんで出してたらバナナの方にハマって、バナナが主食みたいになっていました。


そんな、食いしん坊な我が子の最近の朝の第一声が、モモ、なんですね。


これ普通に考えたら、果物の桃かな?って思うじゃないですか。


2歳目前の赤子は、ニモのことを全力で言った結果、大人にはモモって聞こえるんですね。


そうです、「ファインディング・ニモ」にハマってるんです。


ほぼ毎日見てます。


今日2回見さされました


私は、子と見るまで見たことがなくって、最初はほんまに感動して、めっちゃ面白いなってなったんですけど、さすがに毎日見たら飽きてきますし、日に2回はきついです。


でも、何回も見ることによって、なんとなーく、ピクサー作品の面白いところがわかってきた感じがしていて、


もちろんピクサー作品が面白いことは周知の事実で、改めて私が発信することではなのですが、


めちゃくちゃ伏線が張り巡らされていたり、極端な盛り上がり盛り下がりがないのが、最初から最後まで楽しめて、


なおかつ見終わった時に、また見たいなって気持ちになるのかなと思いました。


最近のドラマ、漫画、アニメなどは、伏線になりそうなシーンがふんだんに使われており、SNSなどのネット上で考察が繰り広げられるパターンが多くて、


終盤にそれらを裏切りながら回収するのが人気が出たり、評価される風潮がある気がしています。


極端な盛り上がり、盛り下がりに関しては、連続ドラマが顕著なのですが、


12話で終わるドラマであれば、8話くらいで盛り上がりを迎えて、


9話か10話くらいでネガティブな出来事が起きて、


最終話の12話でやっぱりハッピーエンドみたいなやつです。


ラブストーリーの例がわかりやすいと思うのですが、


くっつきそうでくっつかない、主人公とヒロインが、8話辺りでくっつくのですが、


9話か10話辺りで、元彼とか幼馴染とかのライバルが急に現れたり、


夢への切符を掴んで海外に行くことになるんですけど、


最終話で、やっぱりくっつくとか、夢より恋を選ぶとか、気持ちを伝えた上で海外に行くみたいなやつです。


思いを伝えて海外に行くのは、リッチマンプアウーマンで、


元彼が出てくるのはプライドですね。


テンプレートというか、法則に当てはめたみたいなんがわかってしまうと冷めてしまうみたいな感情もありますし、


伏線回収のスッキリ感とか、盛り下がってからの盛り上がる興奮とかって、瞬間最大風速的なものだと思うんですよね。


もう一回見直したとしても、これって実は伏線で最終回で回収されるんよな、とか、


ここで恋のライバル現れるけど結局結ばれるんよね、って思いながら見ても、面白くない気がするんですよね。


ピクサー作品の多くが、子供も見ることを想定しているってのもあると思うので、伏線もないことはないんですけど、


考察が盛り上がりそうな伏線ではないですし、意図的な盛り下がりもなくって、


友情とか、仲間との絆的なものがメインに描かれているような気はするのですが、


その中で、目の前に生じる問題をなんとか解決していって最終的に大きな目標を成し遂げたり、当初思い描いていた未来を掴むみたいなストーリーが多いかなと感じました。


いい意味で、ストーリーの中での強烈なシーンってのがなく、複数回見ても、そうそうこんなシーンあった!


あ!そうや、この後こうなるんや、ってな具合で最後まで見れるのかなと、実際に複数回見て思いました。


そうなると、どのタイミングで見ても楽しめますし、いつ人に勧めてもいいから、色んな世代の方が楽しめる作品になるのかなと思います。


子と一緒に見るのが初見だった私は、ドリーと一緒にいるのがニモだと20年思っていました。


でも、それはニモのお父さんのマーリンでしたし、ニモはキャラとしてそもそも認識できていませんでした。


そんな私が2023年に見ても面白いので本当に面白いんですよね。


ここまで、ニモ含めてピクサー作品の評価が高い私をもってしても、


さすがに子が3回目のニモを再生してくれというおねだりは断ってしまいました。


同じ日に3回はさすがにきついなと思いまして、違うのを再生して気を紛らわそうとしたのですが、


モモ!モモ!と連呼しまして、ニモを再生するまでこのスタンスを崩しませんよっていう強い意志を感じまして、


こっちも3回目は再生しない、っていう強い意志で抵抗したのですが、


ファインディング・ニモの最終盤で、ニモが父のマーリンにいうセリフを思い出すと3回目を再生せざるを得ませんでした。


大冒険を終えたニモが学校に行くのですが、登校直前に、忘れ物をしたって言って、父であるマーリンの元に戻ってくるんですね。


そして、そこで父マーリンに抱きついて、「パパ、大好き」って言うんです。



「パパ、大好き」の英才教育をするために、3回目はもちろん、結局4回見せました。


多分明日も、少なくとも2回は見せることになると思います。


「パパ、大好き」って言ってほしいですからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?