舞台が大好きで少し怖いというはなし。
私は小学生のとき初めてミュージカルを観てから演劇と呼ばれる類のものが好き。ちゃんと好きになったのは中学生のときに舞台を観に行ってからなのだけど。そのときの主演の人のラジオに寄せられた感想が今でも心に残っていて。その話を少し。
そのラジオに投稿した人は小さい娘さんと舞台を観に行ったそう。何歳だったかは忘れてしまった。ここからはニュアンスで書くね。そのときの娘さんの感想が「ちょっと怖かった。」だったらしい。その理由がとても良くて。
舞台って私が声を出したり物音を出しただけで簡単に壊れてしまうでしょ、と。
これは考えてみれば当たり前のことかもしれないけれど、このことに気づけるのすごいなってすごく思って。ただ観ているだけの大人が多い中、気づける子供がいることに感動した。素敵な感受性。これが舞台の良さの答えのような気もするし。
ドラマや映画には無い生の良さ。
簡単に壊れてしまう繊細だからこその美しさ。
その子の話を聞いて、もっと舞台が好きになった。
と同時に自分でも色々と考えて怖くなった。この人たちはどれくらいの時間を、月日をかけてこの舞台を創っているのかと考えたら。本番中誰かが大音量でスマホを鳴らしてしまったら?大勢の人の努力によって創られた舞台は一瞬で壊れる。誰かの努力を水の泡にすることほど怖いものはない。
私は演者にも憧れているので自分が演者だったら、というのも考えるのだけどそれもそれでとても怖い。必死に台詞を覚えると思うけど、本番もし台詞が飛んでしまったら?怖すぎる。舞台やミュージカルの演者の方々のメンタルは本当にすごいと思う。とても怖いだろうけどそんなものを感じさせない。プロはすごい。これはミュージシャンとかでも同じことを考える。ソロでやっているとしたら、自分の歌を聴くために何千もの人が集まって、会場も大きいところをおさえているのに。声が突然出なくなってしまったら?実際調子が悪い日があったとかはよくある話だし、声が出なくて中止にすることもあるだろう。その裏で悲しんでいる人たちのことを考えると胸が痛いし、次にステージに立つのがすごく怖くなりそうだ。私はひどく心配性だからこんなに考えてしまうだけかもしれないが。
閑話休題、これからも私は舞台を観に行くたびにちょっと怖くなりながらも劇場を出るときには舞台大好き!とにこにこするのだろう。
最後に好きな言葉をひとつ。舞台を創る側の人が言った言葉。
劇場に入るまえより入ったあとの方が世界が美しく見えるかどうか
私は幸せなことに今まで観てきたすべての舞台で上のように感じている。舞台を観てこう感じる人が増えたらいい、と思う。
#日記 #演劇 #舞台 #劇場
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