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『江副浩正』【読書】

 リクルートの創業者である江副浩正さんの生涯が書かれた一冊。
これもNewsPicksの雑誌で紹介されていた本です。
なかなか分厚い本でしたが、中盤からは先が気になって小説のようにスラスラ読むことができました。

 江副さんは、求人情報を整理して大学生に届けるという情報誌を誰もやっていないことに取り組み、今では当たり前になっている仕組みを作り上げた功績があります。
他にも、住宅情報や転職情報などなどさまざまな情報誌を作り上げたようです。
それら情報誌以外にも多くの取り組みがありました。

後半は、リクルート事件の1〜2年前から危険な匂いがうまれ、その事件が起こったようでした。
物事が起こるのは、何かしらの小さな原因がきっかけがあるのだと読んでいて感じました。
その後は、何十年も裁判に時間を費やしつつ、新たな起業の機会を伺っていたようでした。

 個人的には、父親との関係がその事件の発端のように思いました。
愛着障害のような節もあったんじゃないかとも思いました。
でも、その特性があるからこそ、ガンガン進み、リクルートを大きくしていくことができた面もあるとも思いました。

しかし、ある程度の年齢を超えた時に自分が抱えている愛着障害の傾向を知り、その克服は必要だと思いました。
特に、経営者や教育に携わる人には必要だと感じ、その人の決断によって多くの人に影響を与える人は、自分の愛着スタイルに目を向けていくことは重要であることをこの本を読んで強く感じました。

それでも、リクルートの精神のようなものを築き、今でもその精神が受け継がれているのは、ただただ感心するばかりでした。
そして、その精神がリクルートをだけでなく、さまざまなところに波及していることを考えると江副浩正さんの影響力はとてつもないと思いました。

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