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痛みを左右するもの①閾値

 閾値(いきち)とは、刺激が「この強さを超えると痛みを感じる」レベルです。

ハードルのようなもので、閾値が高ければ痛みの刺激は乗り越えてこられないため、痛みを感じません。
しかし、閾値が低いと痛みの刺激が簡単に乗り越えてきて、痛みを感じてしまいます。

 その痛みの閾値を左右する要因は、さまざまあります。

 まず、閾値を下げる要因を挙げます。

痛覚過敏、外傷や病気、過去のひどい痛みの体験などが挙げられます。
他には、ストレスや不安、抑うつなどの心理的要因、
社会的地位の喪失や経済的問題などの社会的要因、
自分自身の存在意義の喪失などのスピリチュアルな問題が挙げられます。

 次に、閾値を上げる要因を挙げます。

不快な症状に対する的確な治療やカウンセリング、十分な休息、マッサージなどが挙げられます。
また、好きな音楽や香りなどで心身のリラックスを図ったり、趣味や人との交流などを楽しむことも効果的です。

 まとめると、自分が楽しいと思えることに取り組みつつ、閾値を下げる要因を見つけ出すことが大切になります。
閾値を下げる要因を見つけ出すために、「トータルペイン」という考え方を使い、原因の探求に取り組むことが有効です。
その結果、痛みを自らコントロールしやすくなり、自分自身で慢性痛の改善が可能となるのです。

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