一泊二日で上川・北見・津別に行ってみた。会いたいに人に会えるって最高だ。【後編】(廣岡俊光)
■ Day.2
楽しい。とにかく楽しい。
(前編からご覧いただけるとうれしいです↓)
楽しい。とにかく楽しい。
(大事なことなので2回言いました)
さあ、楽しいをさらに加速させていきましょう。前の晩だいぶ深い時間まで一緒に楽しい時間を過ごさせてもらった、ドット道東・代表理事の中西拓郎くん=たくろーくんと、あさ待ち合わせ。
ここから半日で、北見・津別を一気にめぐるプランを立ててくれているということで、もうすべてを委ねてワクワクな私です。たくろーくん、よろしくお願いします!
■ サスティナブルな経営
まずは中心部からクルマで15分ほど。北見市端野にある環境大善さんへ。
代表取締役社長の窪之内誠さんと、取締役の工藤公太さんに案内していただきました。環境大善さんの押しも押されもせぬ主力商品が、天然成分100%の消臭スプレー『きえ~る』です。
きえ~るにはわたしは文字通り「毎日」お世話になっています。わが家の愛犬・ペロ(コーギー/♀/3歳)がおしっこをちょっと失敗してしまったときも「シュッシュ!!」と吹きかければ、気になるにおいが一瞬にして消えてしまうという優れもの。
とにかく一度その性能をみなさんに感じていただきたい『きえ~る』ですが、驚くべきはその原材料。なんと『牛の尿』・・・。にわかには信じがたい話ですが本当です。
さらに、消臭できる理由を聞くと、窪之内さん「いまだ完全には解明されていないんです」・・・解明されていない・・・?!とにかく色々すごいアイテムなのです。
開発ストーリーや企業としての哲学はホームページにまとまっているので、ぜひお読みください↓
まちの酪農家の皆さんが頭を悩ませていた公害のもと=牛の尿が、なんと宝物だったっていうんですから、世の中本当に分からないものです。
アイテム自体の魅力はさることながら、環境大善が会社のミッションとして掲げている『発酵経営』。その言葉からも企業としての信念がうかがえます。
廃棄物を出さずに資源を循環させる『サーキュラーエコノミー(循環型経済)』を実践しながら、それ自体を決して目的化していない。そして『サスティナブル(持続可能)』な経営理念と視点。自然とよりそう北海道の企業のあるべきひとつのかたちとして、学ぶべきところがとても大きいと感じました。
お話をしているうちに、窪之内さんが無類のスポーツ好きであることが判明。後半は道内スポーツの話題でおおいに盛り上がりました~!!
個人的にこの目で見てみたくて足を運んだにもかかわらず、とても丁寧に説明をしていただいて感謝しかありません。
環境大善さんの『土、水、空気研究所』と、UHB『コンサラボ』の “ラボ×ラボ コラボ企画” ぜったい何かやりましょう!窪之内さん、工藤さん、本当にありがとうございました~!
■ この豚丼ヤバ旨・・・!
さて、北見から津別町に向かいます。ちょうどお昼どきということで、お楽しみのランチタイム。たくろーくんが案内してくれたのは、わたくし個人的にも数年にわたる宿題店だった『西洋軒』さん!!嬉しい!!
お店の二大看板である豚丼にするか、ラーメンにするか・・・迷いに迷った末、豚丼をチョイス!!
これがもう、めちゃくちゃ旨いんですっ・・・!!感動・・・!!
豚丼といえば帯広のイメージをお持ちの方が多いと思いますが、いわゆる“ご当地”以外にもとんでもないレベルのグルメがゴロゴロ存在している、道東のグルメにおけるポテンシャルはすごすぎます。
くわえて、薬味マニアとしては、お店が出している一味『黄金乃一振』が衝撃的な旨さだったことをお伝えしておきます(現在、家で使わせてもらっています)。店主の榎本聖さん、ありがとうございました~!今度も豚丼とラーメンと焼きそばでかなり迷うと思います(笑)。
■ ローカルメディアの可能性
さて、おなかもいっぱいになったところで、お次は道東テレビの本拠地JIMBAにおじゃましました。
道東テレビ設立者の立川彰さんは日本テレビ系列「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」のアシスタントディレクター出身。フリーのビデオグラファー、映像制作会社の起業を経て、2016年に津別町の地域おこし協力隊として移住。
その任期中にインターネットを利用した地域映像メディア『道東テレビ』を設立しました。元UHBアナウンサーの川上椋輔もいま道東テレビの一員です。
最近衝撃を受けた道東テレビのトピックを2つお知らせさせて下さい。
世の中広しと言えど、キッチンカーとテレビ中継車を同時保有している人はそういないはずです(笑)。津別名物「くまやき」を美味しく焼きながら、中継車を駆ってさまざまな情報を伝える。マスメディアがすくい取りきれないところにある価値を提供できるローカルメディアの可能性を感じずにはいられません。
ありがたいことに、JIMBAの壁にサインという名の署名を書かせていただきました。
タイミングよくお会いすることができた、津別町役場でミュージシャンの宮田カンパニーさん。そして立川さんありがとうございました~!またすぐにお会いできる気がしています。
JIMBAでのおしゃべりのなかで立川さんが「すぐ隣で美味しいエスプレッソを淹れてもらって仕事できるなんて最高だよ~!」とおっしゃっていたので、JIMBAすぐ横、古商店を改装しためちゃくちゃお洒落な意匠のカフェでテイクアウト。
素敵なカフェがすぐそばにあると、生活の質が上がるのは間違いないですよね。津別のみなさんがうらやましいです!
■ 世界に誇る津別・オホーツク・道東の技術
そしてさいごに、まちの基幹産業でもある木工業、家具メーカーの山上木工さんへお邪魔しました。
山上木工さんの名前はこの夏、日本中にとどろきました。なんと東京五輪のメダルケースに採用されたのです。
見事受注を勝ち取ったというニュースを聞いたときは、企業の規模やネームバリュー、どこにあるのかに関わらず、確かな技術が正当に評価された一例として、とても興奮したものです。
対応していただいた同社三代目で専務の山上裕一朗さん、ありがとうございました~!次にお邪魔するときは、もっともっとゆっくりと時間をかけてプロダクトを拝見します。
■ 感謝。
上川・北見・津別をめぐる旅、楽しい時間でした。さまざまな人とつなげてくれた、たくろーくんに本当に感謝です。
ひとつ気がついたこと。今回うかがったすべての場所で、皆さん自分たちのやっていることの説明はさておき、たくろーくんのことやドット道東のうごきを称賛しまくる。そしてそれを聞く度に謙遜しまくる、たくろーくん(笑)。
Twitterにも書いた通り、この一連の現象に名前をつけたいくらい何度も同じ光景に出会いました(笑)。
1泊2日という時間の制約のなかで、今回もほんとうに楽しいつながりがたくさんできました。みなさんに感謝しています。これからそのつながりを醸成させていって、さらに拡げていきたいと心の底から思っています。
ぜひみなさんの街にもお邪魔させて下さい。今回本当にありがとうございました~!