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とてつもなく重いけど、笑えるほどちっぽけな私の人生

「生きる」って、キレイゴトではない

一つ前のnoteで、私自身の半生の中での一番苦しかった部分を書きました。

少し複雑な過去を抱えPTSDの状態を抱えて生きてきた私は、これまで心療内科や精神科の診察で「思い出してパニックになってしまう過去とは向き合わないように。その記憶から抜け出せなくなる危険性があります。」と何人かの医師に言われました。
それはすごく正しい言葉だったと思います。

でも、私はどうしても過去と向き合わなければならない事情を抱えていました。
その事情が、結果として私をPTSDの悪夢から解放してくれました。

(自分なりに)苦しみ抜いた過去については、これまで手紙だったり直接に話をしたり…など、「個別」という形でいろんな方に伝えてきました。(一番最初に伝えたのは子どもたちでした)

Instagramを始めてからは、その中でも少しずつ自分の過去に触れるようになりました。ただ、Instagramではあまり長い文章は書きにくいので、どこか別に少しまとまった文章を書ける場所を探していました。
個別に伝えたい人にはどうにか「伝えたいこと」を「伝えられる」ようになったので、次には「目に触れる機会のあった方には自由に読んでもらえるように、少しまとまった形で残せたらいいな」と思っていました。

つらい過去を思い出してもどうにかパニックには襲われなくなりましたが、思い出せば胸がぎゅうっと苦しくなり体じゅうに痛みが走る。
そんな記憶を自分の頭の中で敢えて再生するのは、やっぱりラクではありませんでした。

気持ちはとてもラクになったのですが、数日はどうにもならない体の不調が続きました。
双極性障害(躁うつ病)を抱えている私は、ストレスで体調を崩しがちです。

専門のお医者さんの「過去と向き合うのはやめなさい」という言葉にも納得できる気がしました!
(つらい記憶を抱えている方に荒療治はオススメできません。くれぐれも)

カウンセリング

自分の中に抱えている「苦しさ」やさまざまな「思い」は、手放せばラクになるものも多い。
でも、そんなたくさんの荷物を抱え続けることで長いことどうにかバランスを取って生きてきていたのだから、そんな荷物が自分の中から無くなって中身が軽くなれば、バランスは大きく崩れてしまいます。

これまで私は診療内科などでカウンセリングを受けた経験も多いし、フリーのカウンセラーさんのカウンセリングを受けた経験もあります。
カウンセリングを受けることで自分に起きる変化もだいたい予想ができるようになりました。

私は「言葉」の飛び交うことのないコミュニケーション不全家庭に育ったので、何かを伝えるためにはいちいち「手紙」という手段を取るしかありませんでした。なので「書く」という作業にもずいぶん慣れました。

今は「書く」ことが私にとってのセルフカウンセリングになっているようです。

何かを書き始めようとするとき、すでに「文章」は頭の中に出来上がっている感じです。(私の場合は)
始めはかちかちに固まったインスタントラーメンのような感じ。自分の頭の中でぐちゃぐちゃに固まっている塊。
しばらくじーっと待っていると、熱湯の中で柔らかくなっていくインスタントラーメンのように、ぐちゃぐちゃの塊が解れていく感じです。
解れて柔らかくなったと感じると、割とスムーズに頭の中から出てきてくれます。
(書き進めると同時に解れてくれるときもあります)

世の中ではまだまだ「カウンセリング」は身近なものではないと感じます。
「カウンセリング」がもっともっと身近なものになるといいなと願います。

ただ、自分自身がなかなか向き合えずにいる自分の中の「苦しさ」を、わざわざ覗き込み、それを言語化していくのはラクな作業ではありません。
それは「記憶」の再体験になるし、大きな痛みを伴い精神のバランスを崩す危険性も孕んでいる。
カウンセラーさんたちには、そのこともしっかりと配慮していただけると嬉しいなと思います。

今の私には日頃から親しくしているカウンセラーさんがいます。(カウンセリングも受けました)
最近では彼女の講座を聞く機会も多いし、親しい関係なので細々した話を聞いてもらうことも多い。
「心理」について学んでいるカウンセラーさんが身近にいてくれることは、それだけでも心強いです。
そんな人がそばにいてくれるから、今の私は一人でどっぷりと自分のつらい過去と向き合えているのだと感じます。

つらい過去を抱えている方、トラウマに苦しんでいる方は、安易に自分一人でと向き合おうとせず、誰か相談できる方を積極的に探して欲しいです。
ひどく苦しい状況ではなくても、モヤモヤを抱えて生きている方も。

「誰かに安心して話す」のはとても効果があります。自分の気持ちを受け止めてくれる人がいることで気持ちがとてもラクになる。(一気にラクになるのではなく、少しずつ少しずつ時間をかけてラクになります)
そして自分の気持ちを「外」に出すことで、自分自身を少しずつ俯瞰して客観的に見ることができるようになったりします。

noteに書いてみての自分の変化


私は「何かの形で自分の人生を少し形にして残せたらいいな」という思いを持っていたので、自分の苦しんだ過去をnoteに書いたことで少し夢が叶いました!

苦しみながら必死に生きてきた私の半生を「読んでくださる方」に少しでも知ってもらえる。
一時的にでも「私」のことを知ってもらえたら、なんだかとても嬉しい気がします。
まあ、すぐに忘れられても全然かまわないと思います。

今は少し夢が叶ったことの「満足感」を味わっています。

私にとってはとてつもなく重かった人生。今振り返ってみても自分がトンネルを抜けだせたのが奇跡です。
でもそんな重い人生でも「文章」という形にしてみると、「な~んだ、私の人生なんて、すごくちっぽけじゃん!」と思える。
いい意味で「ちっぽけ」だと思えるし、ちっぽけだと思えるから堂々とこの世に生きていようと思える。
ちっぽけな私がこの世の片隅で右往左往してようが、それほど邪魔にもならないよね、と思えたのです。

自分の半生を少しの文章として残す夢が叶っただけでなく、「書いた」ことによって見えてきた部分も大きかったです。

書き始めたきっかけとしては、家の中でたびたび起きる「コミュニケーション不全」に対してのどうしようもない「怒り」でした。
どうにもやり場のない自分の「怒り」。

これまでも「怒り」が私に書かせてきてくれたし、今回もやっぱりそうでした。
苦しい状況の中で自分がどうにか踏ん張って生きてこられたのも、自分の中に強い「怒り」があったから。

「怒り」は不思議と私の背中を押してくれる。
そう考えるとこれから先また大きな「怒り」が発動してしまっても、それを「書く」ことにうまく変換できるかもしれないと感じられます。

「怒り」は「恐怖」のスイッチ

ひどく自分の感情が爆発して収まらなかったりする場面で何が「引き金」になっているのか、自分でもよくわからずにいました。
文章にしてみたことで、「あぁ!私のことが(相手から)見えてないと感じる場面は私にとっての恐怖なのだ!」と気付きました。

過去、本気で子どもと死のうとまで追い詰められた私の周りにいたのは、私と子どものことが全く見えていない人たちでした。
そして私は、そんな人たちへ強い怒りと恨みを抱えていました。

ギリギリのところまで追い詰められている私と子どもたちを平気でスルーする人たち!
(無視ではなく、見えてない!)
その「スルー」の先にあるのは、私と子どもたちの「死」

私の脳ミソでは「スルーされる」ことが「死」の恐怖と直結してしまっている!
「死の恐怖」というよりも、たぶん「自分の手でわが子の首を絞めて殺してしまう恐怖」のほうが正しい。

noteに書いてみて、そんな自分の「怒りの感情の発動部分」に気付くことができました。

問題が自分の外側にあるのではなく、自分の内側にあるのなら、どうにか解決できる!
これは私にとっては大きな発見でした。

たぶん私の脳ミソは、私と子どもを守ろうとしてありったけの警報を鳴らしてくれている。
「またスルーされてるよ!危険だよ!死が近づいているよ!」と。

過去の経験を照らし合わせて、似たようなシチュエーションの「危険」が近づくと忠実に私に知らせてくれる。
脳ミソは脳ミソで、ただ必死に自分の役割をまっとうしている。

人の脳ミソは誤作動が多いし間違いも多い。その分、修正も可能。

しばらくは自分にしっかり言い聞かせようと思います。
「だいじょうぶだよ。スルーされても何も危険なことはないよ。私も子どもたちも間違いなく存在してるよ。」と。
繰り返し繰り返し言い聞かせようと思います。

たぶん無用な警報は消えていくと思います。
「スルーされている」と感じて苦痛を感じたり、異様に腹の立つことも減っていくと思います。
「スルーされていると感じる」ことさえも、忘れていくような気がします。
そうなれば、不必要に腹を立てて自分のエネルギーを磨り減らさなくていい!

文章としてnoteに書かせてもらったおかげで、私にとってのとても大きな気付きが得られました。

どうしても両親を許せずに生きてきた私にとっての、一つのブレイクスルーになるかもしれません。

私は自動的に発動されてしまう自分の強い感情をコントロールできなくて苦しんでいたのでした。
何より大きな気付きでした。

自分の両親と顔を突き合わせて生きるしかない状況が私には苦痛でたまらなかったのですが、そんな苦痛が少しずつ薄まっていくような気がしています。

noteに出会えたことに心から感謝します!

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