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フラッシュバックと朝焼けと鳥のさえずりと
忘れた頃にやってくる。記憶回路の混乱。
ずいぶんとラクになってきたし、ひどく忌み嫌うほどではなくなった。
でも時おりの訪問、やっぱり嬉しいものではない。
表現が難しい。
そのときそのときで症状の出方も違う。
どんなときに起きやすいのかは、少しずつわかるようになってきた。
でも、前もってのお知らせがあるはずもない。
不意打ちを食らう、みたいな。
一旦コントロールの難しい状況に陥ると、
ただ嵐の通り過ぎてくれるのを待つしかない。
少し頭の中が鎮まってもざらっとしたイヤな感情はしつこく残る。
手の届くところに日記帳を置くようにしているので、
頭の中の興奮状態が少し収まって書けるようになったら
とにかく自分へのメッセージを繰り返し書く。
その書いた言葉を見ることで、脳みそは少しずつ安心してくれるらしい。
毎回、そんな地道な作業の繰り返し。
治らないものなんだろうなぁ…。
でも、持ち続けていい苦しみもあるのかもしれない。
あまり嬉しくはないけど。
今は部分的に記憶を消す研究もなされているそうだけど
私は自分のつらい記憶を消したいとは思わない。
消すのではなく、自分なりにこうして少しずつ「文章」という形にすることで
「ネタ」的な物へと変換したいと思う。
だとしたら、自分にとっての苦しい部分の記憶も
抱えて生きていくしかない。(私の場合は)
朝陽に照らされている雲がキレイ。
裸眼の私の目ではやっぱりぼんやりとしか見えないけど。
朝を迎えた鳥たちの挨拶はのどかに響く。
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