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「転職を決意したのは、自分の常識を剥がせたことがきっかけだった」note社CDO・宇野雄さま 利用者インタビュー#8

今回お話をお伺いした宇野雄さんは、2022年2月にnote株式会社のCDO(Chief Design Officer)に就任しました。以前働かれていたクックパッドでは、自身でデザイン本部をつくり最終的にはデザイン戦略本部長という肩書きを持つなど、デザインの分野で幅広く活躍されていました。

宇野さんは、2021年1月から月2回mentoのコーチングを受講。転職という大きな決断に至るまでのプロセスの中でコーチングをきっかけに、自分のやりたいことと現状のズレに気づき、そこから自分の行動や周りの反応にも変化が生まれていったそうです。

今回は宇野さんと担当である浅井コーチにコーチングで話してきたことや生まれた変化、それらがどのように今回の決断につながったのかをお伺いしました。

コーチと話しているうちに、“くすぶっている感”に気づいた

ーーー最初にコーチングを知ったきっかけを教えてください。

コーチング自体は随分前から知っていたのですが、特に興味があまりなくて、自分には必要ないかなと思っていました。ただ、周りに受けている人がいたのと、もともと色々試してみることが好きだったので、とりあえず一回受けてみようかなと。なので、特に期待もしていなくて、明確な解決したい課題があったというよりも、メンタリングも兼ねてぐらいの気持ちでした。

ーーー初回のあとはどのような感想を持たれましたか?

最初は「何を話せばいいんだろう」という感じで始めましたし、そのときの自分の状態を悪いと思っていませんでした。ですが、近況報告のように最近の仕事やそのなかでの取り組みなどを話して、浅井コーチに質問をしてもらって答えて、としているうちに、何となく持っていた “くすぶっている感” が出てきたんです。「僕はこういうことが実はやりたかったんだな」「実はずっとこういうことを思っていたのに、全く着手していなかったんだな」などを認識できて、もやもやしていることや悩んでいることをコーチに話していたんですよね。

やりたいことと今のズレを認識したら、一気に視界が広がった

ーーーそのもやもやが転職のきっかけになったのでしょうか?

何回かのセッションで話していくと、手段と目的を逆転させてしまっていたことに気付きました僕は前職の会社に入社したときから今でも、やりたいこととして「デザインの力で社会をもっとよくする」ことを掲げています。ですが、当時やりたいことを実現するために今何ができるかを話しても「いやぁ、しっくりこなかったです」「うーん、何かやろうと思ったけどできませんでした」みたいな言葉しか出てこず、思考も行動も止まっていました。なのに、会社が大好きだったから、今やるべきことはここで成果を出すことで、辞めるつもりはないと言い続けていたんです。

目的がやりたいことを実現することではなく、その会社で働くことになってしまい、それが常識になっていたことに気付きましたそこで、与えられている仕事と、自分のやりたいこと、できることを整理して、解釈し直しました。すると、自分がいなくても優秀なメンバーたちが自走している現状が見えてきた。自分でなければできないと思っていたことも、実はすでに実現されていたものが見えてきたんですよね。

そこから、「デザインの力で社会をもっとよくする」ことを実現するためにはもっと多くの選択肢があると気づいたんです。結果的に自分の常識を剥がしたとも言えるんですが、これは一人ではなかなかできなかった、コーチングだからこそできたことだと思います。

ーーーコーチングがキャリアを考え直すきっかけになったんですね。大きな気づきかと思うのですが、どのような心境でしたか?

全然そんなことを考えていなかったので、最初は戸惑いました。もやもやしたもののの延長線上に何かがあるくらいにしか考えていなくて、現状を大きく変える選択肢は最初から捨てていたので。でも、そのズレに気づいてからはようやく自分がやりたい道を歩き始めたんだなという自信を持てました。

ーーーそのあとはどのように行動していったのでしょうか?

自分のやりたいことを実現するためには、必ずしもこれまでの常識に縛られる必要がないのかもしれないと認識すると、周りの人に話すことが変わりました。すると周りから提供される情報も変わり、視野や選択肢がどんどん広がっていって、色んな話がとんとん拍子で進んでいきました。結果的に会社の外に出るのが良い選択肢だとわかり、やめる決断をしました。

問いかけをしてもらうことで、新しい視点や考えを得られた

ーーー印象に残っているコーチの問いや言葉を教えてください。

やりたいことと今のズレがわかって僕がすごくすっきりしたときに、浅井コーチがめちゃくちゃ喜んでくれたのが印象に残っています。「宇野さんが変わった!」「宇野さんがやっと宇野さんの話をした!」と。僕はずっと自分の話をしていたつもりだったんですけど、実は自分じゃなくて会社の話をしていた。組織の中で役割を担っている宇野が話していて、本来の宇野ではなかったんですよね。

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▲ おふたりのセッションの様子

ーーーそのような変化に至るまでセッションではどのようなことを話したのでしょうか?

基本的には、自分がそのときに考えていることを話しながら、浅井コーチに「こう思ってるんじゃないですか?」など客観的な視点をもらっていました。そうすると「僕はこの会社に対してこんなことを思っていたんだ」とか、言語化できていなかった気持ちに気づいたり、思っていたことを疑ってみることができたり、自分が本当に思っていることを引き出してもらいましたね。

具体的に転職活動が進み始めたときは、声をかけてもらっている会社の話をして「その会社に対してどう思ってるんですか」などの質問してもらい、そのあとにその会社の方と話すときに「さらにこういうことを聞いてみるとよさそうだな」など、より良い選択ができるような行動にもつながりました。

ーーーコーチングだと、自分だけでは辿り着けない気持ちに気づいたり言語化できたりしますよね。

あと、コーチングの活用方法としては、浅井コーチが残してくれるセッションログを定期的に読み返しています。その度に「僕はどうしたいんだっけ」と自分自身に問いかけたり、「最初と今では言っていること結構変わっているな」「ここは変わっていないな」とか、自分の変化を認識したりもしていますね。

ーーーセッションのときだけでなく、日常でも意識されていることがわかりました。

そうですね、去年の年末あたりには、浅井コーチと話していることを自分だけでも考えられるようになったなという感覚を持つようになりました。浅井コーチだったらこういうこと言うだろうから、ちょっと先回りして考えておこう、みたいな。なので、コーチングを受け始めた初期の頃は色々話しながらテーマを引き出してもらっていましたが、今では話したいテーマを日常で意識していて、セッションに持ち込むようになりました。

コーチは答えをくれない。自分の言葉だから信じ続けられる

ーーー宇野さんにとって、「コーチング」とは?

自分の可能性に気付かせてくれる、自分の本質的な部分とちゃんと向き合える場だと思います。コーチが答えに導いてくれるわけではなくて、むしろ「浅井コーチが何かアドバイスを言ってくれれば楽なのに」というときに限って、絶対に黙っていて僕の発言を待っているし(笑)でも、自分が発した言葉だからこそ、ちゃんと信頼できて次に進んでいる、というのは間違いないですね。自分と対面して、さらに対話をして、そして次のステップに進める。コーチングはそんなきっかけを与えてくれていると思います。

周りの人や環境は変わっていきますが、自分とはずっと付き合い続けなければいけない。自分と向き合うことによって得られるものがあると、コーチングからたくさん学びました。

ーーー自分と向き合うって一人だけではなかなかできないですよね。

やっぱり、苦しいは苦しいですよね。自分の表層にはない感情や普段向き合わなくても困らない何かを、奥底から掘り出してくる感覚があるので。コーチング自体が、直接的な快楽につながるわけではなくて、どちらかと言うと面倒くさい方の手段だと思います(笑)でも、コーチングでは、常に自分の幸せを言語化してゴールに置いているので、苦しくても乗り越えたらもっと良い未来があると信じ続けられる。

だから、僕がコーチングを始める前にうっすら感じていた ”くすぶっている感” も、コーチングを受けなければそのままだったかもしれないし、もしかしたら気付いてすらいなかったかもしれない。でも、乗り越えたら自分の幸せにもっと近づけた、苦しくても向き合い続けてよかったので、これからもコーチングを受け続けていきたいなと思っています。

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