芸術と政治と戦争と

芸術と政治は別物

芸術は、どんな状況にあっても人の心を豊かにしてくれる。
政治や戦争や国境なんて関係ない。

でも風刺画はどうなんだろう川柳は?落語は?
バンクシーの絵には皮肉が含まれているし
「ゲルニカ」のように強いメッセージを含んだものもある。
SNSやマスメディアが生まれるずっと前から、芸術の力を借りて色んな意見が発信されてきた。

歴史を見れば、音楽家や画家の後ろにはだいたい貴族やお金持ちや国がついていたし、
自分の思想とは違っても、誰かのために作るしかなかった作品もきっと沢山ある。
ヒトラーにも愛されたワーグナーの曲は素晴らしいけれど、忘れてはいけない暗い側面もある。

今、ロシアの曲が演奏されなくなったり、ロシア出身の著名人が自分の立場を表明することを強制されたりしている。
何も発言しなかったために、演奏する機会を奪われた指揮者もいる。

ロシアに関わるものを全て排除すべきとは思えない。
でもロシアの曲を聴いて不愉快になる人もいるのかもしれない。
強い影響力を持つからこそ、立場を明らかにすることが必要なのかもしれない。

芸術と政治は別物だけど、切り離せない。
何が正しいんだろう。
芸術にも言葉にも強い力があるからこそ、私はその力を平和のために、誰かの人のために使いたい。

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