もう一つの『28言語で読む「星の王子さま」』のラインナップがヤバい件
東京外国語大学出版会から2年ほど前に公刊された例の『28言語で読む「星の王子さま」』は界隈でずいぶん評判になったものですが、
その後ドイツの出版社からも別の「28言語」版が出ていたことは把握していました。よきタイミングで入手できればと思っていたところ、本日ついに落手いたした次第であります。これ。
こちらは今年、2023年4月に公刊されています。
「外大バージョン」のほうは、大学で専攻語がある言語を28言語、1章ごとに紹介している(例文の解説もついている)ので一概に両者を比べるということはできないのですが、こちらの28言語のラインナップがまたシブいのですよ。
ちょっと。奥さまがた。ご覧になってみてください?一部外大の本で紹介されている言語と重複こそしていますが…
ヤバいでしょ。一言で申し上げて、ヤバたんピーナッツでしょ??
パッとみた瞬間、私自身まったく意識になかった言語が半数以上あります。かつて使われていた言語で書かれている章があるのがまたよいですよね…とりわけ、ゴート語にはちょっと度肝を抜かれました。ゴート語訳というのがあるのか、と。
残念ながらここではテュルク系の言語は登場していないのですよね。どういった基準でチョイスされているのかもちょっと想像してみたいところではありますが、ともかく全世界から、また時間を超えて言語がチョイスされているということは間違いなさそうです。
ということで、この本もわたくしのLPPコレクションに入りました。至福であります。世界の言語のほんの一握りでしかないのに、それでもこれだけ「にぎやか」だとテンションが上がるというのは、外国語好きの身としては当然のことかとも思うのですが。
というわけで、外大生のみならず多言語ガチ勢には堂々とおススメできる一冊かと存じます。外大の本と両方、本棚に置いておこうね!
いやーしかし、Edition Tintenfassさんもあこぎな商売しまんな~?
ワイなんぞは、カモでしょうねぇ。カモですよ。トルコ語でいえば、ördekですね(まあ、わざわざトルコ語で言わんでもええんですけど)。今後も隙あらばLPPの訳本、こちらの出版社から買いそろえていくことになるのでしょう。
よかとぞ。オレはもう覚悟ば決めた。
お小遣いの範囲内で買いそろえまくってやるけん…(涙)
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