手順変更の実験:筆写する前に段階があるらしいと聞いて
自分の外国語の勉強方法はある程度順番が決まっていたというか、何も考えずにやっていたような気がします。どんな言語であっても最初はとにかく教科書に書かれているターゲット言語の例文を最初から書き写すというところからスタートしていたのです。
それで、昨日エスペラントの教科書を「写経」していたときに、今までトルコ語あるいはテュルク諸語以外の言語学習で挫折していた理由はそのあたりにあるかもしれないなと思うようになりました。勉強の仕方も一度見直したほうがいいのかもしれないと。語学に王道なしとは俗によく言われますが、自分のやり方とて絶対ではないんだよなとふと思うわけですね。
他の人はどうやっているのだろうなと思いつつ、久しぶりに『独学大全』を開いてみます。すると、同書の後半のほうに外国語学習についても一節が割かれていることに気づきます。
詳しくは同書p696-723あたりをご参照いただきたいのですが、この本では外国語学習の一例として、としたうえでこういう順番を提唱しています。
ここを読んだとき、正直な心境としてちょっと驚きました。いきなり筆写から始めろとは言っていないなと。筆写するのは、この手順としては一番最後。『独学大全』によれば、その前にやることがあるとしているわけですね。たしかに今やっているペルシア語あたりも、文字と発音の定着が安定すれば学習スピードは上がるかもしれないな…
ということで、今取り掛かっている非テュルク諸語。もともとオプショナルな言語学習というか、幸いにして学校での単位認定がかかっているわけでもない言語たちなので、身につけられないとしてもそれほど被害が大きいわけでもないのですよね。
どうせならやり方も今までとは違う手順でやってみますか。ペルシア語などは愚直にニューエクの最初のページから「写経」してきていましたが、いったん中断して巻末の単語集を一通り眺めるところからやってみようかなと思います。そこから上記の3, 4という手順に進んでいってみるとしましょう。
あと今学習中と認識しているのが、ロシア語とエスペラントでした。ロシア語も休業状態でしたしね…これら3つ、トルコ語やテュルク諸語で自分がやっていたのとは違う手順で臨んでみようと思います。果たしてどう結果が出るやら。
しかし、今さら私が言うことでもないですが『独学大全』は良書ですね。
学習意欲を維持するためのカンフル剤のような役割も果たしているように思います。この本こそ、個人的にはこの鬱屈した時期に買ってよかった一冊といえるように思います。
なお読書猿さんにはどういうわけだかツイッターでも結構早い時期からフォローしてもらっていて、守備範囲の広いお方だなあと以前からかねがね思っていました。
中の人は一体どういう人なのか大変興味があります。Adoか読書猿か、レベルでミステリアスだぜ…。
フォローされている数も実際多いので私だけが特段どうというわけではないのでしょうが、それを差し引いても私の普段の愚にもつかないツイートにもなにかあるということなのでしょうか。ないと思うんだけどな…
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