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オレたち、全ての言語を等しく愛していこうな

すっかり失念しておりましたが、本日2月21日は「国際母語デー」でしたね。制定されたのは1999年とのこと。

なぜこの日が国際母語デーとして制定されたのかは上記リンクに詳しいですが、言語をめぐる傷ましい出来事は、これまでも世界中のいろいろな場所で起こってきたであろうことは想像に難くありません。

ちなみに国連の関連ホームページは以下の通りで…

上記リンクのうち、言語愛好家として知っておかなければならないことはこのあたりの文でしょう。以下、引用しておきます。

"Every two weeks a language disappears taking with it an entire cultural and intellectual heritage. At least 45% of the estimated 7000 languages spoken in the world are endangered. Only a few hundred languages have genuinely been given a place in education systems and the public domain, and less than a hundred are used in the digital world."

https://www.un.org/en/observances/mother-language-day

2週間に一つのペースで、言語がその文化とともに消滅していること。世界の言語の半数近くが消滅の危機に瀕していること。

私は今日午前中、市内中心部の行きつけの病院に通ってきた帰りに、思うところあって書店でフランス語辞書を購入して帰宅したのですが(なぜフランス語の辞書が欲しくなったかは、普段拙文を読んでくださっている方ならだいたい察していただけるのではないかと思うのですが)、こうやって辞書が使用できる言語というのは本当に少数に限られているのだよな、と改めて思います。

個人が一生のうちに触れられる言語の数は、果たしてどのくらいでしょうか。まして、ある程度身につけられる言語の数なら?

昨日、ノルウェー語版『星の王子さま』が(も)現地の書店から届きまして、200冊も見えてきた同著の多言語訳が並んだ本棚を眺めてにやついていた私(我ながら気持ち悪いなオイ)ではありますが、いかに多くの言語に訳されているといってもその総数は世界中で使われている言語のほんの一部でしかないんだよな、ということは常に意識しておこうと思います。

ありがたいことに、長年テュルク諸語に縁がある生活を送っておりますが、自分の姿勢としてどの言語も等しく尊重しようと、今日この日に改めて誓いたいと思います。21 Şubat Uluslararası Anadili Günümüz kutlu olsun!

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