夜の雨音に1000回のスキ

 雨が降ってきた。僕が住んでいる家は築40年の1Kアパートで、とても壁が薄い。なので雨音が家の中に響いてきます。風も強いみたいだ。

 雨といえば、時計じかけのオレンジでアレックスが唄う「雨に唄えば」、ジェニーハイの「東京は雨」。最近なら、go!go!vanillasの「倫敦」。

 雨は基本嫌いだけど、雨によって僕らが自然と覚える感情は好き。皆が何をしているかというと、外にいる人は傘をさして早く次の目的地に向かっているだろう。目的地の室内に着いたとき、雨宿りの場所を見つけたとき、ほっとする。水滴がついた傘は邪魔だけど、みんなそうだからいつもより少し気を遣う。雨の日のデパートが好き。ドトールが好き。スーパーも本屋も。そんな温かさを感じるんだ。

 家の中に居る時に外で雨が降っているのは、何処か憎めないかわいらしさと切なさがある。家にいる人は予定がなければ家にいる。できれば外には出たくない。予定が狂った。けど本当に大事な予定なら我慢してでも出掛けるはずなので、狂うとしたらその日にやらなくてもいい用事だよな。じゃあ雨を言い訳に後回しにしようか、理由づけって結構難しいから。家にいるときにしか出来ないことってなんだ。本読もうか、映画観ようか。何も考えずにぼーっとしようか。昼寝もいいな。

 少し雨音が弱くなってきた一人の夜。noteを開くと、1000回スキされたっていう通知が来た。1000回?最初は見間違えかと思ったけど、本当に1000回だった。

 noteを初めて1年と少し経つ。文字を書くのが好きで、それをどこかで表現できたらなって思ったことがきっかけでした。最初は続くかどうかわからなかったし、まして続ける気もそんなになかった。思ったときになんか気持ちを綴れればいい。ただ、それだけだと自分だけになってしまう。少しでもいいから誰かの目に触れる機会がある所に表せたらなと。

 思いの外、自分には合ってたみたいで週に1~2本くらいのペースで記事を投稿しています。163本。これで164本目の記事になった。このnoteはいつの間にか僕の物語になっていた。

 何でもいいんだ。頭の中に浮かんだこと、今日見たこと聞いたこと、思いだしたこと。友達のバンドマンは曲としてそれを僕らに届けている。小説家は文字で。芸術家はそれぞれの形で。僕にも何かあったらなって思ってて、それは文章で思考を表現することだ。夢は2つあった。1つは叶って、それが今の仕事。もう1つは、自分が書いた文章を誰かが読んでくれる仕事、ライター、小説家みたいなもの。

 別にnoteに投稿したからって、誰かの世界が変わるわけじゃないと思う。そんな大それたものじゃない。それでも多分noteが無かったら、僕は雨の夜にこんなうれしい気持ちになってない。

 1000回。10の100倍で100の10倍。自分が書いた文章を知らない誰かが1000回も読んでくれた。ありがとうございます。

 好きなものがたくさんある。本、映画、服、スニーカー、バスケットボール、アメフト、国語、学校、生徒、教育、人間。周りにあるものはいつも何か僕に影響を与えてくれる。

 世界。僕の世界は毎日拡がっていく。誰かの世界も毎日拡がっていくね。それが楽しくて仕方ないよ。頭の中はいつもごちゃごちゃしてるけど、いいんだもんね。だって、自分の文章を1000回も読んでもらえたんだから。

 また強くなってきた雨音。ノイズじゃない。世界と僕とみんなを繋ぐ音だ。それは文字と言葉で、文章。誰に言われなくても勝手に紡いでいくよ。

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