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-新卒保育学生向け-保育園の求人情報を入手する際のポイント

22'卒の保育学生の就職活動もいよいよ本格的にスタートする時期が近づいてきました。今回は保育園の求人情報の入手経路とポイントをまとめてみました。

求人の入手経路と注意点

そもそも保育園の求人を入手する際にどのような経路があるのでしょうか?
やみくもに求人を探す前に、自分に合った入手経路と注意点を押さえておくことで効率的に求人情報を入手することができます。
それでは経路別の特徴と注意点について見ていきましょう。

学校のキャリアセンターの求人票

学生の皆さんにとって就職に関わる最も身近な存在であるキャリアセンターには、全国(特に東京、神奈川、埼玉、千葉)から毎日のように沢山の求人票が届いています。

学生の就活に対して面倒見がいい先生が在籍されていますので、て就職先の保育園探しの際に強い味方となってくれる場所だと思います。

<注意点>
求人票は印刷物として送付されてきます。
アナログで管理することになるので、ファイリングなど分かりやすく整理して管理されていない場合は求人票を探すだけでも一苦労です。
逆に効率が下がってしまう可能性もあります。

また、キャリアセンターの職員の方は学生の強い味方ですが、知識の偏りや偏見を持っている可能性もあります。
特定の事業者を半強制的に勧められたり、上京希望者を地元に留まるように指導したりと学生に寄り添っていないケースもあると聞きますので流されないように注意が必要ですね。

学校の卒業生からの情報

就活中の保育学生にとって、前年度同じように就活し保育園で働いている先輩とのつながりもとても心強いものです。
実際園見学や面接を受けた保育園の情報で有れば一層リアリティのある情報を教えてもらうことが出来る可能性が高いです。

<注意点>
実は、保育園の中には後輩を自園に斡旋するようにノルマを掲げている企業もあります。先輩からの「ウチにおいでよ!」圧が強い場合は要注意です。

また、先輩の価値観と自分の価値観が違う場合もあるので、特に保育観に関しては合致している先輩に聞くようにしましょう。

最後に、先輩の紹介で見学に行った園だと内定を断りにくく、あまりしっくり来てないけどそのまま入職・・みたいになってしまうこともあるので、きっぱりと断れる勇気がある方向けの方法だったりします。

ハローワーク

全国500ヶ所以上に設置されている「公共職業安定所(ハローワーク)」では全国の保育園求人情報を取り扱っています。
最大のメリットは求人票の記載内容の正確性です。
企業がハローワークに求人を掲載する為には所定の項目を全て入力された求人情報を提供する必要がありますので、どの求人にも共通してしっかりと情報が埋まった状態で求人が閲覧できます。

<注意点>
ハローワークの求人票は写真やイラストなどを使用しておらず、無機質な記載の仕方となっています。
求人票の内容に保育園の個性がなかなか表現できないので、慣れていない方は園ごとの違いを判別しづらいケースもあるでしょう。


また、ハローワークの担当者は保育業界以外にも膨大な業界の求人を取り扱っているので、保育業界には詳しくないと思ってください。
相談しても参考になる答えが返ってくることは期待できません。

インターネット検索

結局一番便利なのはPC・スマホを利用してインターネットで求人を検索することだと思います。
インターネットであれば自分の都合に合わせていつでもどこでもアクセスが出来ますし、誰にも気を遣わず自分のペースで探すことができます。


また、一概には言えませんが自園のしっかりとした求人サイトが無い保育園の場合、業務効率化に向けたIT対応などが遅れている可能性があります。
今世の中で問題となっている保育士の労働環境面の改善などに向けた新しい取り組みが疎かになっているかもしれません。

求人検索に関してはGoogleなどの検索エンジンを使用し、気になるエリア、キーワードなどを入力すると沢山の保育園の求人が検索結果に出てくるはずです。
まずはどんな保育園があるかざざっと確認し、気になる求人があればブックマークに入れておいて後でまとめて比較検討すると効率的です。


求人ポータルサイトを利用して求人を探すのもお勧めです。色々なサービスがインターネット内に存在しますので、探してみましょう。

<注意点>
求人ポータルサイトの中でも求人情報欄に「コンサルタントに相談」とか「この求人の詳細を聞きたい」というボタンが設置されている業者はいわゆる「人材紹介会社」です。
登録すると紹介会社の担当者から電話が掛かってきて、何か所か保育園を提案されて園見学や面接に誘導されるといった流れのサービスです。


利用するメリットは沢山ありますが、学生の皆さんには是非「自分の働く保育園は自分で探して見極める」ことをお勧めします。
理由については後述します。

自分の理想の保育園は、自分で探そう

新卒保育学生の皆さんに人材紹介会社の利用を極力さけていただきたい点は2点あります。

1.紹介手数料の問題
紹介会社を通じての就職をした場合、採用した保育側から紹介会社に75万円~100万円の斡旋手数料を支払わなければなりません。
学生は募集していても手数料がかかるので紹介会社経由での応募を受け付けていない保育園が沢山あります。

2.ミスマッチを生みやすい
人任せで就活を行った結果、いざ入職した後に自分の希望する環境と全然違うことが分かり、夢破れて数カ月で退職する・・。
保育業界の採用の世界に長年身を置いている私はこのような新卒保育士を何人も見てきました。
保育士は専門職です。

専門職たるもの自分の理想の保育園は自分で探す。

就活の際はこの気持ちを持って臨んでいただきたいと考えています。

まとめ

新卒保育士の皆さんが就活を始めるにあたって一番最初に取り掛かること。

それは「求人情報の収集」です。

しかし、求人情報の入手経路は沢山あり、経路ごとに特徴や注意点があります。自分の状況に合った入手経路を押さえておくことで効率的な就活が実現できます。

最後に、東京都だけでも3,000か所以上の保育園がありますが、自分に合った理想の保育園は必ず存在します。

養成校のキャリアセンターの担当の方や紹介会社の担当からの提案など、沢山のプッシュがあるかもしれませんが、保育のプロフェッショナルとして自分が働くことになる保育園は是非自分の目で見極めていただきたいと願っています。

求人情報の入手がある程度済んでいる方は、別記事の「効率的な就活の進め方について」を是非ご覧ください。


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