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石の上にも三年なんて人によるよね、という話

新卒採用活動の通年化が進んでいて、当社においても26年卒の母集団形成なんて議論にもなっている昨今、ふと思った。

新卒社員の方々は、ファーストキャリアとなる企業に何年勤めようと思っているのだろうか?

調べてみたところ・・・

参照 マイナビ:2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(11月)


終身雇用型の新卒採用がトレンドではなくなってきている中で、「定年まで」と回答している学生が20%も居るのは驚きだが、面接官として学生と対峙している中で、肌感としては概ね同じイメージを持っている。

一方で、大卒の新卒社員の3年以内離職率は例年約30%で推移している事実がある。

上のグラフによると1~3年で転職しようと思っている就活生は全体の3.9%なので、これは大きな乖離である。

では、ファーストキャリアを3年も続けられない新卒社員は我慢の効かないダメ社員の烙印を押されるのか?

学生側・企業側共に認識しておいた方が良いが、私は否だと思う。

「石の上にも三年」という諺がキャリア形成においても昔から使用されていて、面接官によっては未だに短期退職をネガティブに捉えることも多い。

求職者側も、短期退職の経歴を履歴書に記載することで企業側からの評価が下がるような先入観を持っていたりする。

しかし、以下のような退職理由の場合はむしろポジティブに捉えるべきではないか。

1.勤務先と自身の希望する能力開発・労働環境・キャリア観と大きな乖離がある場合

2.勤務先がいわゆるブラック企業であった場合

3.キャリア形成のための計画的な転職ステップである場合

私は今の会社でも前職でも、面接官として・ある時期は人材紹介のエージェントとして何千人という転職希望者と面接してきた。

その中で確信を持って言えることは、「石の上にも三年」と応募者の能力には相関関係はないということ。

結果的にミスマッチだった企業で、我慢して勤務している期間はキャリア形成上無駄である。

特に若手の内はいくらでも挽回のチャンスがある。
そんなことで時間を浪費する暇はなく、未来のキャリアを今一度しっかりと見据え直してさっさと転職すべきなのだ。

逆に、1つの会社にぶら下がって型にハマってしまい、何の成長もせず何十年と勤続してきた社員の方が、転職後の活躍可能性は非常に低い。

大企業費一筋でそれなりの役職・収入になっている社員が、鳴り物入りで中小ベンチャーに転職してきて新たな環境や組織風土に全く適応できず退職していく姿を何人も見てきた。

変化が激しく、正解のない時代である。

キャリア形成に関してもセオリーはなく、一人一人が自分の頭でしっかりと考え、どんな状態になっても市場から必要とされ活躍し続けることができる。

就活生の皆さんには、そんなビジネスパーソンを目指してほしい。

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