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令和でも、コロナでも、東銀座ナイルレストランがあったかい

皆さんこんばんは。

ニートをやめて1週間ちょっと経ちました。


結果的にはおよそ1年くらい仕事をしてませんでした。遊んでくれてたみんなありがとう。

留年しないとわかった時にめちゃくちゃ安心したけど、自分の社会適応力の低さを甘くみてた。

でも、一応仕事も決まったし国民の三代義務はとりあえず果たせそう…

…果たせる…………………?わかんない!!


エヘヘ….

明るく元気で、かわいく、優しくて…

非の打ちどころがまるでない私ですが、仕事をしてると結構焦ることが多い。

モジモジして恥ずかしくて電話もうまくできないし、分からないことがあると「す……すみま…すむません……」などと半ば壊れた日本語を弱々しく投げかけたりしている。かわいいね。


そんな時、だいたいみんな優しく丁寧に教えてくれる。間違っちゃった時も「大丈夫ですよ!」とか言ってくれる。やさしいね。


だが、仕事を終えて帰る時にふと1日を振り返った時、

あの振る舞いって本当にアレでよかったのかなとか思い返してボンヤリ不安になったりする。

せめてハキハキ受け答えできれば…!なんて思ったり、優しくて適切な距離感が寂しいと感じたり。


そんな現代。今は令和。


わかってる……でも……!


そして、わたしは東銀座に向かった。



目指すは銀座の街。「ナイルレストラン」。

言わずと知れたカレーの名店だ。



入店したら5秒で「ハイ!」っと大きな声を出していい。

なぜなら入店後、3秒で「ムルギーランチでいいですね?」と言われるからである。問答無用。

飲み物とかその他のものが頼みたかったら必死に食らいついて注文して欲しい。


HPを見ると他のメニューもあるらしい。どうやったら食べられるのは未だに知らない。

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「夜もOK!」って表記がなんだかやさしい。それと、スマホで見ると絶対に横のサイズが合わないHTMLも愛しい。



少し待つとカレーが出てくる。

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もりもりとした見た目でとても美味しそうだ。

実はこれ始めはデカい鳥の塊が乗った状態で提供される。


ヨシ、食べよう!と意気込む前に店員さんが肉をギコギコ切ってくれるのだ。


「それくらい、自分で出来るよ!」なんて張り切っていたあの頃を思い出してしまう。


自分で出来るのに、なんでもやってくれちゃうんだから…もう…


そんなことを思っているうちに、あっという間に切り終えてくれたら、決まって店員に言われることがある。


「全部混ぜて食べてくださいね!!


えっ、そんなことしたらお行儀悪くないかな?

…なんて思って遠慮してると、来る


「混ぜて!混ぜて!」「まぜまぜ!全部!」

矢継ぎ早に、めっちゃ言われる。すごい。


そのほうが美味しいんだと説明された。

仕方なく皿全体を混ぜ始めるが、それでも足りないのか店員がこちらにやってきて勝手に混ぜ始めた。


「いやいや、めっちゃ世話焼いてくれるな!?」と、初めてナイルレストランに行った時とてもびっくりして友達と2人して笑った。


「おじいちゃんもうそんな食べられないって…」と苦しむ正月をなんとなく思い出す。



人との間に少し距離感があって、無理には他人には踏み込まない関係が当たり前になったこの現代に、

ナイルレストランの店員たちは私の心に、皿に、ズカズカ手を伸ばしてくるのである。



それが…なんだか面白く…そして温かくて…………

私はこうして東銀座に来てしまうのだ…。





あと鳥めっちゃうまい。柔らかいし

スパイシーだけど日本人馴染みのカレーライス的な味も私好みだし。

鳥めっちゃうまい。皮とか柔らかい部分めっちゃうまい。



満腹になったわたしは少し寂しくなった銀座の通りを闊歩した。

「そういや、PayPay使えるようになってたな…」

なんて思い返しながら………。


ナイルレストラン
東京都中央区銀座4-10-7
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13002329/


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