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旅と私#10 猫のお留守番

我が家には、もうすぐ12歳になる猫が1匹いる。
結婚を機に同居を始めた、連れ子ならぬ連れ猫だ。

我が家の箱入り息子

私にとっては初めてのペットでもある。
猫との生活が始まり、それこそ黒い服に毛がよく目立つとか、ニット服に爪引っ掛かってほつれるとか、鞄に粗相されるとか、猫飼いあるあるを一つずつ経験させてもらうと同時に、すぐに猫の下僕へと突き落とされた。
一緒に住み始めるまでは、別に猫派でも犬派でもなかったが、今は周囲(会社の同僚)にも圧倒的猫派として認識されている。

そんな猫の下僕でも、たまには旅行に行く。

初めてのペットホテル

猫と暮らし始めて3ヶ月、初めての旅行は新婚旅行。
幸いにも当時の家から(頑張れば)徒歩圏内にペットホテルがあり、そこで1週間お留守番してもらった。

常夏の島から帰国し、大きなスーツケースを引いて自宅に戻ったのも束の間、すぐにお迎えに向かう。
浮かれ気分でペットホテルへ向かうと、店員さんが苦笑気味に対応してくれた。

「すごく暴れましてねぇ・・・」

とてもじゃないがトイレも掃除できなかった、と。
ストレスフルな環境を強いていまったことを大いに反省。
以降、ペットホテルという選択肢は消え、猫は以前よりお喋りになった。

この半年後、病気をして動物病院に入院となったのだが、その日のうちに病院から連絡があり、「手に負えないから入院やめて通いに変更」となった。
幸いにも夏休みと被っていたので連日の通院も対応できたが、病院の先生も手を焼くほどってどれだけ・・・。
慌てて迎えに行ったら、先程まだと態度が全く違うと苦笑され、先生から「外泊できない子」のお墨付きをもらった。

今はもうすっかり元気

それでも、猫の下僕はたまに旅行に行く。

最長2泊3日

共働きの我が家では、日中のお留守番は日常。
帰ると待ち構えてるなんてことはなく(お腹が空いている時を除き)、悠々自適に寛いでいる。
自宅でお留守番して貰うのがお互いの平穏なので、自動給餌器を購入した。

我が家で使っているのは、Pet Safeのおるすばんフィーダー。円形で5食分をセットできる。1箇所だけ蓋に穴が開いており、設定した時間になると中の器が回転して、1食分が出てくる仕組みだ。
とはいえ、最初のセット時に1食分は丸出しなので、実質4食分。初日の夕飯、2日目の朝晩、3日目の朝ご飯。
2泊3日で帰宅してから夜ご飯をあげることになる。

平たいので倒されて中身溢れるとか、力技で出そうとするとかそういう心配は一切ない。

水はピュアクリスタル(1.5ℓ)を使っている。旅行時は念のため、これとは別に深めのお皿に水をたっぷり入れて置いておく。
トイレはいつもより砂を気持ち多めに入れておく。季節によっては冷暖房を入れ、リモコンが踏まれないように閉まっておく。ゴミ箱の中身は出来るだけ空にしておく。

このような旅支度で旅行に行く。

翌々日に帰宅すると、夜ご飯をねだりに寄ってくる。
たまに大運動会の結果カーペットが捲れていたりゴミ箱がひっくり返っていたりすることもあるが、ご愛嬌。

誰よりも家を満喫していると思う

* * * * *

最後に行った旅行は2020年の10月、その時は10歳。

まだまだ元気だが、もうシニア期に入っている。
それでもコロナが落ち着いて、君が元気なうちは、下僕たちはまた旅行に行っちゃうだろう。

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