おすすめの本|お探し物は図書室まで
✏︎『お探し物は図書室まで』
✏︎ 青山美智子|著
※作品を過剰に評価する、または、作品の価値を毀損するものではありません。
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この本には、繋がりがある。
人と、心と、世界との、繋がり。
命と、命と、命との、繋がり。
万物は、生まれては、消えゆく。
私たちは、皆同じく、その間にある、小さな瞬きだ。
そんなことを、感じさせてくれる。
そして、この世界を分断しているのは、私たちの意識なのかもしれない。
そんなことを感じさせてくれる、良き本。
小説、文芸、図書への愛を、確かに感じる。
それは、触れると、温かい。そして、
それは、力強く、私の心を包み、温める。
しまった。
ひと息に、この著者のファンになってしまった。
私も図書室へ、行きたくなった。
図書館、ではなく、図書室へ。
そう言えば、小学校のころ、私は毎年のように
「年間で借りた本の数が一番多い」という賞状をいただいていた。
私の家が貧しかったと言えば、それまでだ(苦笑)。
誰に誇れるわけではないが、当時の私は密かな誇りを感じていたように、思う。
それほど沢山の本を借りていたというのに『言葉にできない』密やかな誇りを。
久しぶりに、図書室へ、行きたくなった。
図書館、ではなく、図書室へ。
そこには、きっと、いるはずだ。
あの、白くて、大きくて、温かい、まるで、中華まんのような、あの人が。
そして、私に、こう話しかけるはずだ。
_何を、お探し?
さて、私が貰えるおまけのフェルトは、何だろうか。
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