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令和の時代に昭和を訪問する横浜秘境駅(国道駅&海芝浦駅)

横浜といったら何を思い浮かべるでしょう。
”みなとみらい”、”中華街”、”夜景が綺麗な都市”、”シティボーイ”など。いずれも都心に関連する言葉浮かんでくると思います。ただ、そんな横浜にも、秘境駅があるのはご存知でしょうか。
戦後間近な風景がそのまま残る秘境駅、一般人は下車できない秘境駅。
今回は、横浜駅から電車で10分の距離にある二つの秘境駅を見るため、フォトウォークをしてきました。



出発地点はJR鶴見駅から


出発地は鶴見駅

玄関先は、JR鶴見駅です。秘境駅には鶴見駅からJR鶴見線に乗り込むのが一般的ですが、今回はあえて鶴見駅から歩いて国道駅に向かいます。
鶴見線は、電車の本数が非常に少なく(平日の9時から17時の間は1時間に1本)鶴見から国道駅までは徒歩10分程度。また、国道駅のホームから乗車したいので、わざわざ歩きました。


ひたすらまっすぐ歩く。周辺は普通ですね

ひたすらまっすぐ歩く。周辺は普通ですね

Google map  を見ながらひたすらまっすぐ歩きます。周辺の街並みはいたって普通です。撮影日がお盆だったこともあり、閉まっているお店は多かったです。


昭和感ある!?お店

昭和感ある!?お店

道中にお店の外にカップ麺が置かれているお店を発見。何屋さんなのだろう。カップ麺や缶詰を売っている。民家のようなお店で店内は扇風機とテレビ。外との境界がないため、店内に入っても涼しいとはならない。でもヒヤリ感があるのが不思議でした。


国道駅到着

鶴見駅から徒歩で10分ほどでお目当ての戦後間近な風景がそのまま残る秘境駅、国道駅につきました。
国道駅は、昭和5年(1930年)に建築された駅舎です。開発されることなく、戦前の姿がそのまま残る場所です。


令和の時代に戦前に来てしまった

令和の時代に戦前に来てしまった

国道駅の高架下に行くと目に入るのが、昭和のフォントで書かれた看板”三宝住宅社”。既に空き地で、看板だけがそのまま残されています。いつまでこのお店は営業されていたのでしょうか。


ポストは平成。でも張り紙禁止は戦前から

ポストは平成?でも張り紙禁止は戦前から?

ポストは、周囲の状況と比較するとまだ新しいですね。でも張り紙禁止の看板は、もう読めないくらい古い。戦前から立てかけられているのでしょうか。その時は、この辺はイタズラされるくらい人が多かったかもしれません。


夜ではない。今は昼間です。

夜ではない、今は昼間です

撮影時間は12時くらい。にもかかわらず、この暗さ。巨大なアーチ空間の中に静けさと暗さが共存していて、異世界に紛れ込んでしまったかのよう。昔は、お店も沢山あったようですが、今や焼き鳥屋が一軒あるのみです。住んでいる人もまだいるみたいですね。


国鉄の看板も現役

国鉄の看板も現役

さて駅内に入ります。国道駅は無人駅のため、ホームに誰もいません。そばに設置されたICカードにタッチし、入場しました。階段を上がるとそこには国鉄時代に設置されたと思われる比較的新しい看板がありました。昭和62年に国鉄は民営化されたので、かれこれこの看板も40年くらい経っています。


駅舎は戦前でも、電車は令和。

駅舎は戦前。電車は令和

国道駅ホームで10分ほど待つと、青い色の電車が来ました。かなり新しいです。それもそのはず、2023年に80年ぶりに新車が投入されたばかりでした。それまでは、山手線で国鉄時代に使用されていた電車が走っていたようです。もっと早めに来ればよかったと思いながら、新車に乗り込み、次の秘境海芝浦駅に向かいます。


海芝浦駅到着

電車で15分くらい乗ると、終着駅、海芝浦駅に到着しました。駅の外には出られないため、駅内をぶらぶらします。
海芝浦駅は、東芝の工場の駅で、東芝社員の方でした駅の外に出ることができません。そのため、折り返しの電車に直ぐ乗る必要があります。ちなみに電車を乗り過ごすと、1時間以上日陰もなく、何もない場所にいることになるので要注意です。


海が見える

海が見える

駅のホームをぶらぶら。辺りを見渡すと、海が見えます。遮るものがないため、夕日の時間に来たら物凄く綺麗そうですね。ただ、遮るものがないため暑いです。駅内に小さな公園がありますが、炎天下の中にあり、影がない。あまりに暑く、そそくさと帰りの電車に乗り込みました


戦前に想いをよせた秘境駅

都心に秘境駅があるのは以前から知っていましたが、今回初めて、国道駅と海芝浦駅を訪れました。国道駅は、想像以上に戦前の姿が残されており、当時の様子を想像する楽しさがありました。現代の中に取り残されている戦前。世の中がどんどん変わっていく中で、ここだけは時間が止まっているのはある意味奇跡かもしれません。まだ、変わらない様子を見に行こうと思います。


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今回撮影で使ったカメラ・レンズです。


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