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会計学は何のための学問

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#学び

経済は魔物、会社は生き物、会計はカメラ:実践しながら学ぶ

経済は魔物、会社は生き物、会計はカメラ:実践しながら学ぶ

経済は魔物、会社は生き物、会計はカメラ。

経済は魔物。自然災害を含めて予期しないできごとにより変化していきます。そして会社はその中で何とか生き残ろうとしていきます。それを捉えようとするのがカメラである、会計というわけです。

経済に関して言えば、最近はますます予想が出来ない、と強く感じています。

そんなことを言っていたら投資はできない、わけですが、政治や災害、テロなどの突発的なことで容易に変化

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親子上場廃止が加速する?:NTTドコモのTOB

親子上場廃止が加速する?:NTTドコモのTOB

えらいことが起きました・・・・。

というと大げさかもしれませんね。

9月28日未明にNTTによるNTTドコモのTOBが発表されました。

NTTはドコモ株の66.2%を保有している。残る約34%の株式をTOBで一般株主から取得する。NTTの6月末の手元資金は約1兆円で、買収資金の多くは負債で調達するとみられる。

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完全子会社化により、

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実務の結晶である有価証券報告書・四半期報告書への観察・考察力を高めよう

実務の結晶である有価証券報告書・四半期報告書への観察・考察力を高めよう

インゴルドの「学びの狩人」の話、探究だけでは何か足りないのではないか、という今の心にピッタリとくるフレーズです。

インゴルドの分野は文化人類学であり、観察・考察力を培うことが求められる分野です。つまり、自らの観察から得られたもの、データに対してどのような意味付けを与えていくのか。そこに何を見出すのかを考えていかなければなりません。

この考え方を、『会計学の学び』に置き換えて、有価証券報告書・四

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感覚を身につける:AIに置き換えられない会計の要素

感覚を身につける:AIに置き換えられない会計の要素

会計学の学びはどこまで定式化できるのでしょうか?

知識、技術として学ぶことが可能な部分とそうでない部分があるはずです。

そうでない部分は、感覚といってもよいかもしれません。

学問を学ぶのに「感覚」の話?

というと怒られるかもしれません。

会計学だけでなく他の学問もそうかもしれませんが、各分野において土地勘、というか定式化されていない部分がある気がします。特に社会科学、人文科学においてはそ

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