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感覚を身につける:AIに置き換えられない会計の要素

会計学の学びはどこまで定式化できるのでしょうか?

知識、技術として学ぶことが可能な部分とそうでない部分があるはずです。

そうでない部分は、感覚といってもよいかもしれません。

学問を学ぶのに「感覚」の話?

というと怒られるかもしれません。

会計学だけでなく他の学問もそうかもしれませんが、各分野において土地勘、というか定式化されていない部分がある気がします。特に社会科学、人文科学においてはその要素が強い、と感じています。

その感覚的な要素こそがAI(人工知能)に置き換えられない要素、ではないでしょくか。

会計は、商業、すなわちビジネス上の取引で培われた技術です。本来、お商売している人でないと学べない、もしくは学んでも意味がないものだったはずです。

特有の技術であった簿記、会計を体系化し、一般化したものが現代の簿記、会計といえます。

そのお陰でビジネスに携わっていなくても、簿記、会計を学ぶことを通じて、ビジネスの仕組みを理解することができる!

とってもお得です。

ただし、注意が必要です。知識、技術論に限定した会計、簿記の領域であっても、実際の取引をイメージしながら、行わないと「単にこなしているだけ」、機械的に書いている(仕訳している)だけ、ということになります。

ですから、会計、簿記を学ぶ上で重要なのは、そのビジネスを、取引をイメージする想像力、ですね。

デスノートもイメージして名前を書かないと効果がない…みたいな感じでです(ネタ古いですね笑)。

以前行った整理です。

会計学、会計、簿記の3つの要素。

会計図式化

企業分析も入れると4つになるかもしれませんね。

いわゆる実務家は、会計学を学問としてではなく、経験、知識、技術、そして感覚、の要素で体得されている人も多いのではないでしょうか?

感覚、経験


感覚とは何でしょうか?

感覚は学びのプロセスを通じた経験でも培うことができます。

ただし、経験の中には、実務でしか体得できないものもあります。

それは、実務経験を経て体得するしかないでしょう。実務経験がなくても身に着けられる感覚はある、と思っています。

様々なケース(事例)に触れ、知識、技術を学ぶ過程、経験を通じて体得できるもの、それが感覚ではないでしょうか。

今、多くのビジネスのケース(有価証券報告書分析)や会計データの分析を通じて感じていることは、具体的なイメージをもって、知識や技術を学ぶ、ということの重要性です。

それもまた感覚!なので、なかなか説明しにくいのです、確実にそれはある、気がします。

一足飛びには体得できない。

そこが会計学、会計、簿記の面白さ、かもしれませんね。

実務でしか得られない感覚。この解明にも挑んでいきたい、ですね。


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