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会計学は何のための学問

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2019年9月の記事一覧

システムと人の関係

最近、会計学におけるエンフォースメントという話を調べています。

1. エンフォースメントとは?FEE(Accountancy Europeの前身組織)は、2002年に公表した” Discussion Paper on Enforcement of IFRS within EUROPE”の中でエンフォースメントを次のように定義づけています。
“Enforcement is a system to

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主流な意見に対して、あえてマイナーな意見を考えてみる。:IFRS任意適用で失ったもの

昨日は某所で研究報告でした。

今回の研究発表では、多数派の意見が占めるところにあえて、そうでない可能性もある、という主張も入れてみました。専門的な内容は省いて説明しますと、

「IFRS任意適用によって失われたものがあるのではないか?」ということです。

「日本が国際財務報告基準(IFRS)について、任意適用(好きな企業が適用すればよいよ)という方向性を選択した」

という事について、国内の中で

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組織の阻害要因とならない会計の在り方

組織の阻害要因とならない会計の在り方

1.会計はイノベーションの阻害要因か?前回のお話のなかで、

NPO法人グリーンバレーの大南理事長のキャッチコピーは、

「やったらええんちゃう」(Just do it!)

大小多くの個別プロジェクトが進んで民間主導で街づくりがされている!

人口の少ない地域ほど、多様性を阻害する多くのことをしている。

「話し合い」「一本化」「中期計画」「参入障壁」「共同作業」「地域共同体」「官主導」「全員参

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