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遺伝か?
「平凡な人生がいいんです」
ある小説を読んでいて、この言葉が目に刺さった。
共感したからでは、決してない。
「平凡」という言葉が、私の脳内のどこを探しても全く存在してなかったことに気づいたことが衝撃だったからだ。
もちろん「平凡」という言葉は知っていたが、私にとって「平凡」とは
「雑誌の名前」だった。
同年代の方はわかると思うが、昭和時代には
芸能雑誌の「平凡」と「明星」が毎月発売されていた。
「新御三家」と言われた「郷ひろみ」「野口五郎」「西城秀樹」、
そして「花の中三トリオ」と言われた「山口百恵」「桜田淳子」「森昌子」
たちがペアで表紙を飾っていた頃だ。
私はどちらかというと、「平凡」が好きで、それでも値段が高くて、ようやく一冊お小遣いから買ったことがあるくらいだ。
でも、その雑誌がとても華やかに見えて、ネットもない時代唯一スター達をたくさん見ることができる、夢のような世界を提供している雑誌だった。
今思えば、「平凡」と言う言葉からはかけ離れた、キラキラした雑誌の名前だったのだ。
幼い頃から、「人と同じことをしてどうする」
「誰かが持っているものを欲しがるな」「人と違うことをやれ」と、これまた人とは違う性格の父から度々言われてきた。
だから「人と同じじゃいけないんだ」と言う、一種の刷り込みがなされていたのは間違いない。
父の刷り込みは見事に成功して、
20歳の頃、私はどこにいるのかもわからない神様に「平凡な人生なんて嫌です。それならばいっそのこと、波乱万丈の人生がいいです」といったら、本当にその通りになり、願いは叶えられた。
(それでよかったのかは、コメントを控えます笑)
それほど縁がない「平凡」という、本来の意味。
もちろん人はそれぞれだから、自分の望む人生が一番いいに決まっている。
おそらく平凡な人生がいい人は、波乱万丈なんて言葉は、脳内にないだろう。
いずれにしても、
①親の教育は成功し
②私の願いは見事に叶えられ
③娘も波乱万丈の人生
であることは間違いない。
波乱万丈度は、遺伝するんだろうか?
生まれ変わったら、、、、
いや、やっぱり平凡より波乱万丈を選ぶ気がしている。
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